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ネイマール「メッシは僕のお手本」、罵詈雑言の古巣サポを煽るヤンチャなセルヒオ・ラモス…PSGスターの“10代から超人な武勇伝”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAsami Enomoto
posted2022/07/21 17:03
フロンターレと対戦したPSGのメンバー(試合写真は関連記事などからご覧になれます)
さらには19歳にして自らを発掘したセビージャに別れを告げ、レアル・マドリーへと電撃移籍。これがセビジスタからの恨みを買い、かつての本拠地サンチェス・ピスファンにマドリーの一員として訪れるたび、セルヒオ・ラモスに対する罵詈雑言が乱れ飛んだ。
しかしセルヒオ・ラモスは2017年、サンチェス・ピスファンでの試合で“チップキックでのPK成功後、セビージャファンに向けて自分の背番号と名前を誇示”して、怒りに震えるファンをさらに煽るなど、心臓に毛が生えているとしか思えない行動を取っている。
冒頭の言葉は、カンテラ時代の同僚であり、交通事故で帰らぬ人となったレジェスが発したものだ。レジェスもアーセナルやマドリーに在籍し、ビッグネームへの道を歩みかけた時期があったが――定位置争いに敗れ、古巣復帰を経て“渡り鳥”のようなサッカー人生を歩んだ。そんなレジェスだからこそ、誹謗中傷も跳ね返し、メガクラブで一線級であり続ける盟友に畏敬の念を示したのだろう。
そして36歳となったセルヒオ・ラモスは今もなお、PSGの重鎮として君臨している。
ネイマール「自分は必要以上に批判されてきた」
<名言3>
自分は必要以上に批判されてきたと思う。
(ネイマール/NumberWeb 2022年2月27日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/852131
◇解説◇
PSG、そしてセレソンの10番を背負うネイマール。6月に日本代表戦、そして7月はPSGと2カ月連続の来日となったわけだが、以前のような遮二無二ドリブルで仕掛けるスタイルから、パスで周りを活かしつつ、機を見て自ら突破する姿に脱皮している。これは年輪を重ねてきたからこそだろう。
ロシアW杯ではタックルを浴びてピッチ上に転がる様子を非難されるなど、ピッチ内外で何かとお騒がせだった。ただ本人にとって最も堪えた批判は、18歳の頃にあった出来事だと30歳の誕生日に明かしている。
「“ブラジルは、モンスターを育てている”だね(苦笑)。当時、僕は18歳。試合中に自分のチームの監督を罵ってしまった。もちろん、それは正しいことではない。でも、試合後、相手チームの監督からこう言われたのは本当に堪えた。ひどく落ち込んだ」
サントス時代、ネイマールは自身のドリブルで得たPKを蹴ろうとボールを手にした。しかしサントス指揮官は別の選手をキッカーに指定。これにネイマールは怒り狂った。キャプテンに悪態をつくと、チームのベンチへ歩み寄り、監督にも罵声を浴びせたのだ。