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ネイマール「メッシは僕のお手本」、罵詈雑言の古巣サポを煽るヤンチャなセルヒオ・ラモス…PSGスターの“10代から超人な武勇伝”
posted2022/07/21 17:03
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto
<名言1>
世界チャンピオンというのは、社会へのひとつのメッセージだ。
(キリアン・ムバッペ/Number957号 2018年7月19日発売)
◇解説◇
パリ・サンジェルマン(PSG)は、国立競技場の舞台に本気のメンバーを並べた。
「ホントにこの3人がピッチで同時にプレーするの?」
日本ツアー初戦となった川崎フロンターレ戦。新国立に詰めかけた史上最多6万4922人も、テレビで観戦した人々も“誰か出ないのでは”という考えがよぎったかもしれないが……スターティングメンバーにはムバッペ、ネイマール、メッシの3トップが名を連ねた。その中でもセンターフォワードに入ったムバッペは、得点こそなかったものの抜群のフィジカルと加速力で相手マーカーをぶち抜くシーンを作るなど、さすがのクオリティを見せつけた。
ムバッペが世界中から脚光を浴びたのは4年前のロシアW杯でのこと。1958年大会でのペレ以来、史上2人目のW杯決勝でゴールを決めた10代選手となり、フランス代表を栄光に導いた。
驚かされるのは優勝直後のピッチサイドで語った言葉の数々だ。
「フランスを幸せにできて嬉しい。短い間かもしれないけれど、人びとは様々な問題を忘れることができるだろう」
「単にサッカーの世界の中でのステイタスではない。チャンピオンであること自体に意味があるし、とても凄いことだと思う」
その語彙力と表情は、19歳のそれとは思えないほど落ち着いていた。
それから4年。今冬に控えるカタールW杯で連覇を目指すフランス代表での戦いを含めて、23歳のムバッペが世界のフットボールシーンの顔になる準備は着実に進んでいる。
セルヒオ・ラモスの“今も昔もヤンチャな武勇伝”
<名言2>
セルヒオ・ラモスほどの野心を持っていたら、自分も世界王者になっていただろうね。
(ホセ・アントニオ・レジェス/Number985号 2019年8月29日発売)
◇解説◇
豪華絢爛な3トップがヒーローとすれば、エースキラーとして長年ワールドクラスを封じてきたセルヒオ・ラモスには“ヒール”の役回りがつきまとう。特に2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でモハメド・サラー(リバプール)を負傷退場に追い込んだ“脇固めタックル事件”は、その象徴である。
そんなセルヒオ・ラモスだが、10代の頃から対戦相手にハードタックルを浴びせてケガをさせ、家族を巻き込むイザコザに発展したことがあるなど、「ヤンチャな男」で知れ渡っていたという。