沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
1番人気のGI連敗記録はワーストタイに…“根性娘”ソングラインを安田記念で初戴冠に導いた池添謙一の「絶妙な位置取り」とは?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/06/06 11:06
池添謙一の手綱に導かれ、安田記念を制したソングライン。海外遠征を経て心身ともに逞しく成長した
GIで勝てない1番人気、連敗記録はワーストタイに
2着のシュネルマイスターは、ややスムーズさを欠くレース運びとなったが、さすがという末脚を見せた。
3着のサリオスは、マイナス22kgの馬体重で、切れが戻った感がある。勝った新馬戦と、2着だった皐月賞とダービー、そして3着だった香港マイルと、いいときばかり乗ってきたダミアン・レーンを背にして、馬自身、よかったころの走りを思い出したのか。
1番人気に支持されながら8着に終わったイルーシヴパンサーは、騎乗した田辺裕信が「二の脚がつかなかった」とコメントしたように、マイルGIにしては緩い流れのなか、後方で動けずに終わってしまった。
前述したように、これで今年のGIでの1番人気は年明けから11連敗、昨年のホープフルステークスから数えると12連敗となった。ついに、07年の桜花賞から菊花賞までの歴代最長ワースト記録に並んでしまった。
土曜日にアップしたプレビューに、安田伊左衛門生誕150年にちなむ「安田伊左衛門馬券」として「15」にまつわる馬券をいくつか挙げた。あくまでも「遊び」の買い方ではあるが、何と、ソングラインは過去10戦のうち2度「15」着になっており、前走は「5」着だった。3着のサリオスも前走は「15」着だったので、余計なことを考えず、「安田伊左衛門馬券」に集中したほうが、収支の面ではよかったかもしれない。
競馬には往々にして、こういうことがある。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。