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「大谷翔平は6月に最も活躍する」 過去データから予測される“打撃成績の急激な上昇”がスゴい…“最強バッター”トラウトに並べるか?
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byGetty Images
posted2022/05/29 17:03
今季ここまでは9本塁打などの打撃成績を収めている大谷翔平
「打球速度や角度など数字を見るだけでも、飛距離から出るべきボールが出ていないことがあります」
ただし、MLBは例年、春から秋にかけて打撃成績が向上する傾向にある。前出のBaseball savantが調査を始めた2015年以降は、3月/4月のスラッシュラインが.244/.317/.403(OPS.720)、5月は.250/.319/.413(OPS.732)、6月は.255/.321/.423(OPS.744)と右肩上がりになっていることが証明されている。その間の本塁打率も30.1打数に1本から、28.9打数に1本、27.6打数に1本という風に上がっている。
「打者・大谷は6月に最も活躍する」
もう一つ、大谷ファンにとって朗報なのは、彼が月別でもっとも好成績を収めているのが、6月であるという事実だろう。
▽大谷の月別スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)
3/4月 .280/.322/.569
5月 .253/.344/.468
6月 .323/.396/.769
投手として過去最高級の成績を収めそうな今季、昨季以上の打撃成績を期待するのはいささか過剰な気もするのだが、彼自身がきっと、どちらもまだ「限界だ」なんて認めていないだろう。
だからこそ、「大谷の季節」である6月がとても、とても大事なのである――。
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