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大谷翔平を三振させた元ソフトバンク左腕「彼は真の野球選手なんだ」 本人が熱く解説する「オオタニとの駆け引き、そしてだまし合い」

posted2022/05/23 17:05

 
大谷翔平を三振させた元ソフトバンク左腕「彼は真の野球選手なんだ」 本人が熱く解説する「オオタニとの駆け引き、そしてだまし合い」<Number Web> photograph by Getty Images

5月17日に対戦したエンゼルスの打者・大谷翔平とレンジャースの左腕・ムーア。元ソフトバンクの名投手は大谷をどう評価しているのか?

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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 20年にソフトバンクホークスでプレーした左腕マット・ムーアは、今季テキサス・レンジャースでブルペンの役割を担っている。5月17日、本拠地でのエンゼルス戦。3対3で迎えた5回無死一塁で打者・大谷翔平を迎えるとレンジャーズのクリス・ウッドワード監督は迷うことなくムーアを投入した。ブルペンからマウンドへ、左腕は幸運を祈りながら向かった。

「彼との対戦はまさに戦い。みんながわかっているように、彼との対戦は常に非常に慎重でなければならない。彼はあっという間にスコアボードを変えることができる。特に走者が一塁にいたからね……。うまい結果になったことを感謝している」

元鷹の左腕は「いかに大谷を封じたか?」

 大谷との対決――。ナックルカーブを外側へ配し2ストライクを奪った。3球目のナックルカーブはファール。そして、4球目。選択したのは直球だった。94マイル(約151キロ)が低めへ決まり三振。大谷のバットはピクリとも動かなかった。

「正直なところ、ゲームプランはなかった。ただ、外に投げてどんな感じか探りたかった。確かにカーブがうまくいっているというのは感じた。だから速球が効果的だったのかもしれない。でも、あらかじめ決まっていたわけではない。いつも投球はその場で臨機応変に対応する。彼はあっという間にボールを3階席まで打ち込むことができるからね。幸運だったとしか言いようがない」

 メジャー通算57勝を誇りながら、静かに、そして謙虚に語る32歳。これで大谷との対戦は、18年4月11日の初対戦から左前打、見逃し三振、空振り三振、遊撃内野安打、見逃し三振で5打数2安打3三振。彼は既に24日(日本時間25日)から始まる次戦アナハイムでの対戦を見据えていた。

【次ページ】 ムーア本人が解説「大谷との駆け引き、騙し合い」

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