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2m超の新星vs松岡修造の甥っ子、福岡&松島の後継者バトル…ラグビーリーグワン初代王者を決めるプレーオフで注目の代表候補対決 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2022/05/16 11:00

2m超の新星vs松岡修造の甥っ子、福岡&松島の後継者バトル…ラグビーリーグワン初代王者を決めるプレーオフで注目の代表候補対決<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

東芝ブレイブルーパスのプレーオフ進出に貢献したLOワーナー・ディアンズ

 5月9日に発表された日本代表候補は全部で63人。

 そのうち、プレーオフ進出4チームから選ばれている人数は以下の通りだ。

《1位》東京サントリーサンゴリアス=11人(FW7人、BK4人)
《2位》埼玉パナソニックワイルドナイツ=12人(FW8人、BK4人)
《3位》クボタスピアーズ船橋・東京ベイ=7人(FW3人、BK4人)
《4位》東芝ブレイブルーパス東京=8人(FW5人、BK3人)

 9日のオンライン会見に出席した藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(ND)は、「リーグワンになって試合のレベルが上がっている。特にトップ4のレベルは高い。選手の能力もあがっている」と話した。そこから多くの選手を選ぶことになるのは当然の成り行きで、4強からは5位以下のチームよりも多くの代表候補が選ばれた。

 ちなみにトップ4を逃したチームでは、トヨタヴェルブリッツ(5位)から7人、横浜キヤノンイーグルス(6位)とコベルコ神戸スティーラーズ(7位)から各6人、静岡ブルーレヴズ(8位)とNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(10位)、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(11位)から各1人、リコーブラックラムズ東京(9位)とNECグリーンロケッツ東葛(12位)はゼロ、ディビジョン2を制した花園近鉄ライナーズからは3人が選出されている。

 なるほど、内訳を見ても今回のセレクションは今季の成績、戦いぶりを反映しているといえそうだ。

 そこでプレーオフで注目したい“日本代表対決”を勝手に展望してみたい。

府中ダービーで注目はロック対決

 準決勝第1試合(花園)ではリーグ1位サンゴリアスと同4位ブレイブルーパスが対戦する。第15節(5月1日)にも雨中の味スタで対戦したばかりだから、3週間ぶりの再戦となる(15節はブレイブルーパスが27-3で勝利)。

 ともに東京都府中市にホームグラウンドを持ち、旧全国社会人大会時代から何度も決勝を戦ってきたライバル同士。日本代表を争うマッチアップもたくさんのポジションで発生するが、当欄はFW戦のエンジンにして空中戦の花形、ロックに注目したい。

 ブレイブルーパスの注目は、昨年に流経大柏高から入団し、シニアデビューする前の欧州ツアーで日本代表デビュー、ポルトガル戦で初キャップを獲得した20歳ワーナー・ディアンズだ。

【次ページ】 20歳ワーナーの武器は“202cm”だけじゃない?

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