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近江・山田陽翔の打席で突如流れた『HOT LIMIT』…TM西川貴教が「目指せ、決勝! 頑張れ、近江高校!」“滋賀コラボ”実現の舞台裏《顧問に直撃》
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byJIJI PRESS
posted2022/03/30 11:55
近江・山田の打席で流れたT.M.Revolution『HOT LIMIT』。その裏側で…(写真は東京五輪・聖火リレー時のもの)
西川貴教と近江吹奏楽部はTwitterで…
西川は、センバツ期間中、ツイッターで近江高校吹奏楽部と交流し、
「目指せ、決勝! 頑張れ、近江高校!」
「皆さんの思いの詰まった応援、画面を通して拝見してました!春夏連続のBEST4入り、本当に素晴らしいです! この勢いで、準決勝も勝ち進んでくれることを、心の底から祈っています!」
といったコメントを投稿するなど、新型コロナ感染による京都国際の出場辞退で、開幕予定日直前に急きょ繰り上げ出場になったとは思えない活躍ぶりを見せる近江にエールを送っている。
顧問「ぜひ山田の打席で西川さんの曲を」
筆者は自宅でテレビ観戦していたが、山田選手の打席で突然『HOT LIMIT』が流れて驚き、アルプススタンドで演奏を取りまとめる同校吹奏楽部顧問・樋口心氏に急きょ連絡を取った。
「西川さんは、日頃からメディアでも折りに触れて滋賀県のことをお話しされていて、地元愛にあふれる方です。うちの応援も、何らかの郷土色や地元らしさを出したいと以前から考えていました。今回ツイッターで応援してくださっていることを知り、ぜひうちのエースである山田の打席で西川さんの曲を演奏したいと思い、急いで練習してきました」(樋口氏)
吹奏楽部が、大会期間中に新しい応援曲を追加するのは異例のこと。同校は、数年前に演奏会で『HOT LIMIT』を演奏したことがあり、楽譜も保有していたことから、サビの部分を応援曲として取り入れたという。
『HOT LIMIT』効果でこのまま決勝まで突き進むことができるのか。「近江ブルー」に染まるアルプススタンドも、熱く燃えている。
【追記】
山田は、5回の打席で左足首に死球を受けるアクシデントに見舞われるも、
6回以降もマウンドを守り、延長11回、8番・大橋大翔のサヨナラ3ランという劇的な幕切れで勝利を飾った。
西川貴教も、ツイッターで
『やったーーー!延長サヨナラーーー!ブラスバンドで聴く「HOT LIMIT」最高でした!
初の決勝、ここまで来たら目指せ優勝!皆さん、応援よろしくお願いします!』
と、滋賀県勢初の決勝進出を決めた近江を称えていた。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。