甲子園の風BACK NUMBER
近江・山田陽翔の打席で突如流れた『HOT LIMIT』…TM西川貴教が「目指せ、決勝! 頑張れ、近江高校!」“滋賀コラボ”実現の舞台裏《顧問に直撃》
posted2022/03/30 11:55
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph by
JIJI PRESS
いよいよ大詰めとなった第94回選抜高校野球大会。3年ぶりに吹奏楽の応援も復活し、アルプススタンドからはさまざまな応援曲が選手たちを音楽の力で後押ししている。
準決勝の第1試合、浦和学院対近江。浦和学院の応援席からは、陽気なメロディでアルプスをカーニバルさながらに彩る『浦学サンバ』が。近江アルプスからは、ファレル・ウィリアムスの『Happy』や、ランナーが2塁に出塁した際のチャンステーマとして使う、ピットブルの『Fireball』などの洋楽をテンポよく演奏し、聴きごたえのある応援合戦が繰り広げられている。
山田の打席でまさかのT.M.Revolution…!
近江の応援は4年前にリニューアル。高校野球ファンの間では、洋楽7曲を演奏する新しいスタイルがすっかり定着した。
……と思いきや、突然流れてきたのは西川貴教の『HOT LIMIT』。プロ注目の最速148キロ右腕、エース山田陽翔(はると)投手が打席に立った時のことだった。
「洋楽でまとめていたところに、なぜT.M.Revolution…!?」と頭の中が混乱しつつも、
「♪Yo! say 夏が 胸を刺激する ナマ足 魅惑の マーメイド~」
と、サビの歌詞が脳内を瞬時にリフレインする。
滋賀県出身の西川は、2008年に初代「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、大型野外フェスティバル「イナズマロック フェス」を主催し、毎年滋賀県で開催している。滋賀から日本を元気にする活動にも積極的に取り組み、令和二年度には滋賀県文化功労賞を受賞するなど、近年、滋賀愛あふれるアーティストとしても話題だ。