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「今季の大谷翔平からは余裕すら感じる」 毎年キャンプを取材・現地記者が痛感した“明らかな違い”とは? フリー打撃成績も徹底比較 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2022/03/26 17:04

「今季の大谷翔平からは余裕すら感じる」 毎年キャンプを取材・現地記者が痛感した“明らかな違い”とは? フリー打撃成績も徹底比較<Number Web> photograph by Getty Images

3月21日、ロイヤルズとのオープン戦で今季実戦初登板となった大谷翔平

バットボーイとも談笑…余裕すら感じさせる今季の大谷

 打者では今季、オープン戦3戦目までの時点で6打数1安打。19日のダイヤモンドバックス戦で今季の実戦初安打と初打点をマークしたが、2戦目と3戦目は引っ張ったゴロの凡退が目立った。凡打の質としては状態が悪い時の大谷だが、過去のシーズンでの実績を踏まえれば、問題はないだろう。

 むしろ、ベンチで同僚や水原通訳と談笑したり、バットボーイと話したり、どこか余裕すら感じさせる。もちろん、気を抜いている訳ではない。謙虚な姿勢は健在で、キャンプ序盤に「レギュラーの保証もない。毎年、毎年、スプリングトレーニングからしっかりと結果を出しに行く。そういう気持ちを持って頑張りたい」と言った。昨年、シーズンオフに全米野球記者協会の投票で満票MVPを獲得したMLBのスターが、レギュラー確保に気を引き締めている。

 二刀流でメジャー5年目。正式発表はされていないが、米メディアによれば、DH兼投手として投打で同時出場し、降板後にDHとして打席に立てる新ルールも加わる見込みだ。シーズン終盤で惜しくも本塁打王を逃し、2ケタ勝利にも届かなかった昨季の雪辱を期待される22年シーズン。ルール変更も追い風になるが、何よりキャンプ中の状態の良さと楽しそうな雰囲気が、投打でのさらなる進化を予感させる。

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大谷翔平
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