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森保監督が久保建英をスペインまで見に来たのに…45分で交代 カメラマンが「終盤までいれば」と心残りを感じた理由
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/02/26 11:03
森保一監督が視察した一戦だったが、久保建英にとっては悔しい45分間となった
アレックスが久保の背後から飛び込んできて……
そして25分、カナレスの見事なパスに、左サイドバックのアレックスが久保の背後から飛び込みゴールが決まりました。これは完敗を喫したビジャレアル戦での流れと変わらず、高い位置を取れる攻撃的なサイドバックがいる相手に対して、チームとしてどのように守るかの共通認識ができていないように思われます。
個人的には、この数分前からベティスのゴールが生まれそうだなという気配があったため――あえてピッチではなくゴール裏の少年にカメラを向けていたところ、ゴールが入った瞬間の喜びの一瞬を撮影できました。
失点後も、久保は攻撃の起点となっていました。サイドでパスを受けると、積極的に仕掛けてシュートを狙います。また中盤では、味方ボランチと相手を挟むなど積極的に守備にも参加。写真に写る視線の力強さに、なんとかゴールを奪うというような意思を感じ、期待感は高まりましたが……。
マジョルカの中盤で攻守で繋ぎ役となっていたガラレタが、後方からのタックルを受け負傷交代して前半を終えます。
個人的な感触としては、久保が後半もそのまま出てくることに疑いはありませんでしたが、選手がピッチインする姿をカメラ越しに追いかけていると、ベンチだったイ・ガンインが目に入ってきました。急いでその他の選手も確認すると、久保とアンヘルが後半頭からの交代となりました。
失点シーン以外でもマジョルカの右サイドが崩されていたこと、またガラレタの負傷もあり、早めの交代策に出たようです。
ルイス・ガルシア監督は65分、70分にも選手を入れ替えます。交代策が実を結び、75分、ムリキのゴールでマジョルカが同点としました。