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JリーグPRESSBACK NUMBER
岩政大樹が語った「ライセンス制度への本音」と日本サッカー“指導者育成”の問題点「これをやれ、わかりました、では頭打ちに」
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2022/02/19 11:00
2017年、関東1部リーグの東京ユナイテッドFCで「選手兼コーチ」として指導にあたる岩政大樹
――指導者を育てる人、評価する人、子どもたちの厳しい眼。日本にそういう環境が整わないと、指導者育成もできない。
特に評価の部分が一番の課題じゃないでしょうか。指導者を評価する“眼”の質を上げていくこと。ラルフ・ラングニック(マンチェスター・ユナイテッド暫定監督)も練習試合をした相手の監督を登用したという話を聞いたことがありますけど、そんなこと日本ではないでしょう? ただ単にこれまでの繋がりがあって、リストが上がって、どこかを優勝させたという結果だけで決まってしまう。より具体的なサッカーのスタイルや、ピッチ上で表現されているものによって、監督が評価されていくことが必要だと思いますね。
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新監督が来日できず…監督代行として迎える開幕
オミクロン株による感染者急増が予想されるため、昨年末、国は水際対策を強化し「外国人の新規入国停止」を実施。鹿島を率いることが決まっていたスイス人監督、レネ・ヴァイラーほか、外国人スタッフが来日できないなか、岩政はチームの指揮を任された。
監督はオンラインでのミーティングを実施し、動画で練習などもチェックしているが、チームがスムーズに新シーズンを迎えられるよう多くのことを岩政に託しているようだ。2月13日、いばらきサッカーフェスティバル2022の水戸ホーリーホック戦後、岩政は現状についてこう語った
「今は、僕から毎日トレーニング内容などをレネ監督に報告ベースで話をして、アドバイスをもらうという形です。なので、監督から必要以上に要求を出してくることはありません。そこは現場を尊重してもらっているというのが現状としてあります」
監督の来日は3月以降になると見られ、入国後には隔離期間もある。2月19日に開幕を迎えるJリーグは、ルヴァンカップなどを合わせて、1カ月で7試合を消化する予定だ。
岩政の指導者としてのJリーグでのチャレンジは、代行ながら“新人監督”としてスタートすることになった。<後編へ続く>
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