箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
あの青学大箱根5区ランナーは今…竹石尚人24歳が語る“静岡のテレビ局に就職して1年”「反省は無限に出てきますね(笑)」
posted2022/02/04 11:03
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
静岡朝日テレビ提供
大学を卒業後、静岡のテレビ局・静岡朝日テレビに就職。現在は、スポーツ番組の制作に携わる。社会人1年目を終える竹石さんに「今」を聞いた(全3回の2回目/#1、#3)
「今年の青学はすごかったですね」
竹石尚人さんは、そう言って笑顔を見せる。
1年前、1年留年して臨んだ箱根駅伝では、ラストチャンスで掴んだ5区を駆けた。だが、思ったように走れず、青学大は総合4位に終わり、連覇を果たすことができなかった。悔しさと申し訳なさで表情を失い、立ち尽くす竹石さんの姿は、そこだけモノクロの世界のようだった。
あれから1年、テレビに映るあのチームに自分がいたことが不思議に思えるという。
「すごすぎて本当に感動しました。あ、こんなにすごい組織にいたんだなって。なんだか不思議な気持ちになりましたね」
卒業後は静岡のテレビ局に就職
昨年3月に青学大を卒業した竹石さんは、静岡朝日テレビ(https://www.satv.co.jp/)に入社した。学生時代に選手として取材を受けるなかで、「いつか自分が取材する側になってスポーツ番組を作りたい」と思っていた。現在はその念願叶って、報道制作局報道制作センターの制作・スポーツセクションに在籍し、毎週金曜夜に放送中のスポーツ番組『スポーツパラダイス』のディレクターを担当している。
「番組は静岡のスポーツ番組なので、ジュビロ磐田や清水エスパルスを軸にサッカーに割く時間が多くなっています。正直、入社したばかりの頃は、静岡のサッカー人気にびっくりしました」
仕事は勉強の日々「毎回打ちのめされています」
竹石さんはサッカーについては全くの初心者。「現在進行形で苦労しています(笑)」と、先輩に教えてもらいつつ、自らも勉強中だ。
週末の試合や練習にはディレクターとしてロケに行き、自ら撮影、ナレーションなどの原稿も考え、VTR編集までを行う。1年目は先輩に助けてもらいながらVTRを作るが、先輩が作ったVTRを見るとその出来の差にショックを受けることが多かった。