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“個人的な理由で長期離脱”とは?…現地番記者が明かす八村塁のシャイな素顔「何があったかを話したがらないのも自然です」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2022/01/24 17:00
“個人的な理由”で、開幕から欠場を続けたワシントン・ウィザーズの八村塁が戦列に戻ってきた
スタメン復帰に関して言えば、今のメンバーでチームが良いプレーをしている限り、アンセルドHCはスタメンを代えることはないでしょう。塁はディフェンス面でも複数のポジションを守れるので、その多才さは途中出場でもチームの武器になるはず。これまで途中出場で守備力に優れていたのはデニ・アブディヤくらいだったので、塁の存在は控えメンバーのプラス材料になると思います。
ただ、これは塁に限った話ではないですが、著しく層が厚くなったチーム内で、良いプレーができなかった場合は、プレータイムを失う可能性もあります。ブラッドリー・ビールですら平均プレー時間が少し減っているのだから、チーム内の誰にでもそれはあり得る話です。
ディフェンスでチームを引き締めるような選手になれば…
先ほども話した通り、塁のフィジカルのコンディションは良い状態に見えますが、シーズン半ばにチームに加わり、活躍するのは非常に難しいことです。今季、何を成し遂げたいか、目標を設定するのも容易ではないでしょう。
昨季の塁の目標は3Pシュートを向上させ、よりアグレッシブにオフェンスを展開することでした。今季の場合、もしもアンセルドHCが塁の守備力に期待をかけた場合、ディフェンスを中心に考えるのも良いのではないかと思います。これまでアンセルドHCは「守備の良い選手がプレータイムを勝ち取る」と公言してきました。ベンチから登場し、ディフェンスでチームを引き締めるような選手になれば、ウィザーズの戦力は大きく向上するはずです。