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941日ぶり復帰のトンプソンが回顧。「トンネルの先には光がある」
posted2022/01/25 07:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
「ヒーズバック!!」
1月9日、試合前の選手紹介でPAアナウンサーが高らかにそう宣言し、クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の名前を呼びあげた。ベンチでひとしきりファンの喝采を味わったトンプソンは、ゆっくりと立ち上がるとチームメイトの輪に加わった。
試合後にこのときについて聞かれたトンプソンは、「特別な時間だった。一生忘れないと思う。離れていたすべての日々の価値があるぐらい、特別だった」と振り返った。
941日。トンプソンが2019年6月13日にNBAファイナル第6戦で左膝の前十字靭帯を断裂してから、'22年1月9日の試合で復帰するまでの日数だ。前十字靭帯断裂の17カ月後、復帰を目前に右アキレス腱を断裂。少し前なら選手生命を終えていたほどの重傷を続けて負い、長く、辛いリハビリ期間となった。