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“個人的な理由で長期離脱”とは?…現地番記者が明かす八村塁のシャイな素顔「何があったかを話したがらないのも自然です」

posted2022/01/24 17:00

 
“個人的な理由で長期離脱”とは?…現地番記者が明かす八村塁のシャイな素顔「何があったかを話したがらないのも自然です」<Number Web> photograph by Getty Images

“個人的な理由”で、開幕から欠場を続けたワシントン・ウィザーズの八村塁が戦列に戻ってきた

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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開幕から欠場を続けたワシントン・ウィザーズの八村塁が、1月9日のオーランド・マジック戦から戦列に戻ってきた。21日までの7試合では平均8.1得点、3.7リバウンド。17、19、21日には3試合連続二桁得点と上昇気配だ。

ここまで長い道のりだった。昨夏、日本代表の一員として東京オリンピックに出場した八村は、その後、“個人的な理由”で9月下旬から始まったウィザーズのトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームをすべて欠場。10月中旬にはワシントンDC入りしたと伝えられたが、今季初出場はシーズン40戦目まで待たなければならなかった。

八村は長期離脱の具体的な原因を公には明らかにしていないが、復帰後、チームメイト、関係者からは温かく支えられ、伸び伸びとプレーしている印象がある。そんな背番号8を現地メディアはどう見ているのか。八村にとって1年目にあたる2019-20シーズン途中よりワシントンポスト紙のウィザーズ番記者になった女性ライター、エバ・ウォーレスに意見を求めてみた。

「何があったかを話したがらないのも自然なことに思えた」

 塁が“個人的な理由”で長期間、戦列を離れたことは、私にとっては大きな驚きではありませんでした。ウィザーズの番記者になる前はカレッジバスケットボールも担当し、ゴンザガ大時代の塁も取材した経験があります。カレッジ時代の塁はシャイで、大人しく、彼から言葉を引き出すのは大変な作業でした。

 もともと物静かな性格であることはわかっていたので、こうして長期離脱したあと、何があったかを話したがらないのも自然なことに思えました。そして、あれほどの注目を集める選手にとって、メディアの視線に晒され続けることがどれだけ大変なことかもその時点ですでに理解できていたのです。

 オーランド・マジックとの復帰戦後、久々の会見での塁はよく笑っていましたね。あまり詳しいことは話しませんでしたが、そこで最も印象に残っているのは「自分はバスケットボールが大好きなんだということを学んだ」という言葉です。それはつまり、これまで本当にこのスポーツを好きという実感はなかったということでしょう? とても興味深い言葉でしたし、何かを物語っているように感じました。

八村の情報が一切リークされなかったことへの驚き

 今回の件に関して驚きがあったとすれば、塁の離脱中、その状況に関する情報が一切リークされなかったことです。NBAではほぼすべての情報が代理人から漏れ、(ESPN.comの)エイドリアン・ウォジナロウスキー、(The Athleticの)シャムズ・シャラニアといった記者によって公に伝えられます。

【次ページ】 情報が一切リークされなかったことによって…

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