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《選手権V》青森山田のエース松木玖生(3年)に芽生えた“犠牲心”「2年の時はゴールを決めたい気持ちが強かった。でも、今は…」 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2022/01/11 11:03

《選手権V》青森山田のエース松木玖生(3年)に芽生えた“犠牲心”「2年の時はゴールを決めたい気持ちが強かった。でも、今は…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

キャプテンとして青森山田を牽引したMF松木玖生(3年)。信じた仲間たちと頂点に立った

 エースとして、キャプテンとして重責を担い続けた松木は、最後まで堂々とした立ち振る舞いでインタビューに答えていた。

 共にJリーグ入りする宇野とのコンビについて、「2人で(優勝を)成し遂げたんですね」と記者が投げかけたとき、松木は「2人ではやり遂げていません。このチーム全体で成し遂げたことです」とキッパリと言った。

 この1年間、松木はずっとこんなことを口にしてきた。

「1年の時は自由にやらせてもらって、2年の時は自分で仕掛けたい、前に行ってゴールを決めたいという気持ちが強かった。でも、今は自分が犠牲になってチームの勝利に貢献したいと思っています」

 経験を積み重ねたエースに芽生えた“犠牲心”。それはチームを、仲間たちを誰よりも信頼している証だろう。有言実行の「3冠達成」に心から拍手を送る。

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