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“新庄剛志との生活”を同居人・安河内駿介が語る「感覚を言語化するのがものすごくうまい」「ゴミが落ちていたら拾う。そういうことを自然と…」

posted2021/12/24 11:06

 
“新庄剛志との生活”を同居人・安河内駿介が語る「感覚を言語化するのがものすごくうまい」「ゴミが落ちていたら拾う。そういうことを自然と…」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

新庄監督と同居生活をおくる安河内駿介氏。ビッグボスから学んだこととは

text by

菊地高弘

菊地高弘Takahiro Kikuchi

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Yuki Suenaga

 今から2年前のことだ。スポーツジムでトレーニングを終えた安河内駿介は自宅へと帰る道すがら、ひっそりとインスタライブを始めた。暗く、寂しい帰路の気晴らしになれば、それでよかった。閲覧者数はわずか3人。ごく平凡な日常は、ある闖入者によって破壊された。

 安河内は新たな閲覧者のアカウント名を見て、目を疑った。

「shinjo.freedom」

 ――えっ、新庄さん!?

 それは紛れもなく、新庄剛志だった。「何かの間違いじゃないか?」とうろたえる安河内に、新庄は「こんばんは」とメッセージを打った。

インスタから始まった新庄との“関係”

 安河内はBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズに所属した2018年、ドラフト候補に挙がったこともある有望投手だった。同年のドラフト会議で指名漏れした後は、MLB球界を目指してトライアウトを受験するも契約には至らず。一度は現役引退を決めてYouTuberに転身したものの、動画の企画として受験した「パワーショーケースジャパン」(アメリカ発祥のトライアウト)でメキシカンリーグからのオファーが届き、トレーニングを続けていた。

 福岡県出身の安河内は、同郷の新庄の大ファンだった。新庄からのメッセージを見た瞬間、安河内は「新庄さんに会うなら、ここしかない」と腹を決めた。当時、新庄が現役復帰を目指して12球団合同トライアウト挑戦を表明するニュースを目にしていた。安河内は新庄に向けて「力になりたい」という熱い思いを訴えた。

 安河内が投手をやっていることを知った新庄は、どれくらいのスピードボールを投げられるかを尋ねてきた。安河内が「マックス151キロです」と答えると、「はやっ!」という反応が返ってきた。このインスタライブが縁となって、安河内と新庄の奇妙な関係が始まった。

練習兼同居人として「気疲れはまったくありません」

 2019年の年末、安河内は新庄が住むバリ島へと渡り、練習パートナー兼同居人になった。現役を離れて13年のブランクがある新庄としても、最速151キロの速球が投げられる練習パートナーの存在はありがたかったのだ。

 新庄が安河内のインスタライブに入った理由。それは安河内の推測どおりだった。「たまたま指が当たっただけらしいです」と安河内は笑って振り返る。

 対面して早々、新庄は言った。

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