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“新庄剛志との生活”を同居人・安河内駿介が語る「感覚を言語化するのがものすごくうまい」「ゴミが落ちていたら拾う。そういうことを自然と…」
text by
菊地高弘Takahiro Kikuchi
photograph byYuki Suenaga
posted2021/12/24 11:06
新庄監督と同居生活をおくる安河内駿介氏。ビッグボスから学んだこととは
新庄がトライアウト受験前、肩の不調を訴えた際、安河内が山内さんの話をしたところ「1回行ってみよう」と二人で福井まで治療に行った。山内さんの施術を受けた新庄は「めちゃくちゃいい」と感動したという。他にも、安河内が勧めたことに新庄は柔軟に耳を傾けてくれた。
「野球選手として実績のない、インスタで偶然出会った僕の言うことでも、いいことはいいと取り入れてくれる。だから考え方の引き出しの量が多いのでしょうね」
安河内は4月に健康食品・サプリメントを扱う会社を起業。「いつか新庄さんにCMに出てもらうくらい、大きな会社にしたい」と意気込む。
新庄は「ゴミが落ちていたら拾う。そういうことを自然とできる」
あらためて新庄から学んだことを聞くと、安河内は「いっぱりありすぎるんですけど」と苦笑しながらこう答えた。
「ゴミが落ちていたら拾う。自転車が倒れていたら起こす。そういうことを自然とさりげなくできるのが、新庄さんの格好いいところだと思うんです。誰にでもやさしく、気を配れる。たとえ弱っていても、絶対に口に出さない。僕も新庄さんみたいに、そこにいるだけで周りに元気を与えられるような人間になりたいです」
結果的に野球選手としてはNPBには行けず、メキシカンリーグでのプレーもかなわなかった。今でも「メキシコに行きたかったですけど」と笑いながら、安河内は力強くこう続けた。
「それはそれでよかった。そう思えるようにするのは、これからの自分次第だと思います。新庄さんと出会って、『昨日より今日の自分のほうが強い』と思える人生にしたいと常に意識しています」
「たまたま指が当たっただけ」から始まった新庄との生活。ビッグボスからエネルギーを受け、27歳の若者は人生を切り開いていく。
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