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プロ野球PRESSBACK NUMBER
上沼恵美子はお笑い界の星野仙一? M-1審査員のナイツ塙が明かす“直球コメント”の真意「上沼さんは絶対に欠かせない存在」
text by
塙宣之Nobuyuki Hanawa
photograph bySankei Shimbun
posted2021/12/23 17:02
上沼恵美子を“闘将”星野仙一、笑福亭鶴瓶を“世界の盗塁王”福本豊に例えた塙。プロ野球好きなら納得のチョイス?
有吉弘行は天才・前田智徳、ロバート秋山は…
――塙さんの説明を聞いていると、本当にその気になってきますね(笑)。
これはどうですか、「前田智徳=有吉弘行」説!
――これは納得できる気がします。有吉さんは大のカープファンだし。有吉さんも、前田さん同様、群れない感じがするし。
有吉さんって、若手の頃に猿岩石で大ブレイクしたけど、その後は不遇の時代を経て、そこから再ブレイクして今に至りますよね。前田も、若い頃から「天才」と言われつつも、アキレス腱の断裂によってかなり苦労したじゃないですか。この点が有吉さんと前田がかぶるんですよね。有吉さんって、ひと言の破壊力がハンパないんです。言葉数は少ないけど、そのひと言が必ず笑いを誘うんです。
――品川庄司・品川祐さんのことを「おしゃべりクソ野郎」と評したり、タモリさんのことを「昼メガネ」と呼んだり、あだ名をつける天才ですもんね。
そうなんです。前田も好球必打というのか、一球で確実に仕留めるじゃないですか。そういうところが、この2人は共通なんですよね。それに、現役時代の前田って「孤高の天才」的な存在で、どんな性格の人か見えなかったけど、現役引退後に解説者になってから人間臭いところが見えてきた点も有吉さんっぽくないですか?
――え、どういうことですか? 有吉さんは元々、人間臭いところもあったような気がしますけど。
いやいや、夏目三久さんと結婚してから、かなり変わりましたよ。結婚後は少し家庭のことを話したり、人間臭さも出てきたりしましたからね。続いて、これは自信があるんですよ。「柳田悠岐=ロバート・秋山」説。これは会心作ですね。
――納得できるような、意外なような気がしますが、どんな理由からですか?
今の現役バリバリ世代で、何でもこなせるお笑いモンスターって、間違いなくロバートの秋山(竜次)さんですよ。フリートーク強い、大喜利強い、コントは天才的。『クリエイターズ・ファイル』とかヤバいですから。
――秋山さんが架空のクリエイターになり切ってドキュメント形式で密着する一連のシリーズですよね。男性だけでなく、女性にも扮して、いかにもいそうないかがわしい架空の業界人を演じる。あれ、最高に面白いですよね。
あんなことできるの秋山さんしかいないですよ。で、野球界を見渡してみたときに当てはまるのはギータだけですよ。打球の飛距離はハンパない、守備範囲はめちゃくちゃ広くて肩も強い。おまけに足も速い。トリプルスリーは当然の活躍ですよね。ナチュラルに全ジャンルに破壊力があるのは、お笑い界では秋山さん、野球界ではギータ。それしか思い浮かばないですね。<前編から続く>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。