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上沼恵美子はお笑い界の星野仙一? M-1審査員のナイツ塙が明かす“直球コメント”の真意「上沼さんは絶対に欠かせない存在」

posted2021/12/23 17:02

 
上沼恵美子はお笑い界の星野仙一? M-1審査員のナイツ塙が明かす“直球コメント”の真意「上沼さんは絶対に欠かせない存在」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

上沼恵美子を“闘将”星野仙一、笑福亭鶴瓶を“世界の盗塁王”福本豊に例えた塙。プロ野球好きなら納得のチョイス?

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塙宣之

塙宣之Nobuyuki Hanawa

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Sankei Shimbun

12月19日に行われたM-1グランプリで審査員を務め、錦鯉の優勝に涙する姿が話題を呼んだお笑いコンビ・ナイツの塙宣之。大の巨人ファンとして知られ、プロ野球への造詣も深い塙が、新刊『極私的プロ野球偏愛論 野球と漫才のしあわせな関係』(ベースボール・マガジン社)を上梓した。そのなかから、球界を代表する名選手たちをお笑い芸人に例えたオリジナルの「野球=お笑い」論を紹介する。(話し相手:長谷川晶一 全2回の2回目/前編へ)

――他に大御所芸人さんに例えられる選手はいますか?

 (笑福亭)鶴瓶さんは完全に福本豊さんですね。鶴瓶さんって、実績もキャリアもとてつもない大御所なのに、決して偉ぶらないし、大御所なのに近寄りやすいじゃないですか。それって、国民栄誉賞の話が来ても「立小便ができなくなるから」という理由で辞退する福本さんと重なるんですよね。以前、鶴瓶師匠が主催する「無学の会」に出させてもらったことがあるんですけど、そのときも鶴瓶師匠が自ら運転して、僕を助手席に乗せながら送ってもらいましたよ。全然大御所っぽく感じさせない人当たりの良さはまさに福本さん。あとは、(桂)文枝師匠は張本勲さんですね。

張本勲も桂文枝も、コツコツ数字を積み重ねるご意見番

――以前の桂三枝師匠ですね。その理由は?

 文枝師匠は「関西のご意見番」として、いまだに大きな影響力を持っているし、張本さんは『サンデーモーニング』でのコメントがいつもネットニュースになるほどの注目を誇っている点ですね。それに、文枝師匠は『新婚さんいらっしゃい!』を50年以上やっていて、放送回数もすごいことになっていると思うんです。それはまさに、通算3085安打の張本さん並みの大記録だと思うんです。

――今、ググってみたら、『新婚さんいらっしゃい!』は2021(令和3)年5月の時点で2550回以上も放送されているようです。

 ね、まさに「桂文枝=張本勲」説は立証されましたよ。張本さんは浪商出身なので大阪とも関係があるし。めちゃくちゃ楽しいですね。勝手に例えるの(笑)。あとは、上沼恵美子さんですね。

――女性の登場ですか。上沼さんは誰がふさわしいですかね?

 上沼さんは間違いなく星野仙一さんですよ。そこにいるだけで、周囲がピリッと引き締まる。M-1の審査員でもご一緒しますけど、上沼さんは絶対に欠かせない存在ですね。僕なんか、自分も評される立場でもあるから、あんまり強く言えないこともあるんだけど、上沼さんは思ったことはズバリと言うし、そこに愛情があるから嫌な感じがしないんです。そこにあるのは「ハッキリ言った方が番組も盛り上がる」というサービス精神なんです。マヂカルラブリーが優勝してブレイクしたのも、上沼さんとのやり取りが伏線となっている部分がかなり大きいと思いますね。で、星野さんがめちゃくちゃキレたりしていたのも、ファンの目を意識していた部分もあったような気がするんですよね。

――納得の理由ですね。

 それに、ものすごい闘争心があるところも似ていますね。上沼さんって吉本出身じゃないから、「絶対に吉本に負けるもんか」っていう気持ちがとっても強かったと思うんですよね。それって、まんま星野さんの「打倒巨人」と同じですよ。

【次ページ】 とんねるずはお笑い界の「KKコンビ」

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