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《珍プレー好プレーの背景》下柳剛“怒りのグラブ投げ”や新庄ビッグボス“幻のサヨナラ満塁HR”、ノムさん→高津ヤクルトに繋がる金言とは
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKyodo News
posted2021/12/12 17:03
伝説の「敬遠球サヨナラ打」で大喜びの新庄ビッグボスと野村監督。「珍プレー好プレー」でも欠かせない存在だった
「想像だけでもいい。そのお客さんの期待に応えるのが、我々の義務だということに気づくと気づかないとでは大違いですから」
これらの発言は、野村が現役時代、三冠王を獲得して完璧なリードを見せるなどパ・リーグを代表する選手でありながら、王貞治・長嶋茂雄の「ONコンビ」の絶大な人気の陰に隠れてしまったという背景もあるのだろう。
高津監督も「大都会」を熱唱していた
実際、ヤクルトの監督時代の野村はたびたび「珍プレー好プレー」で取り上げられてきたし、その教え子で現在ヤクルトの指揮官を務める高津臣吾も、キャンプ中にどこから持ち込んできたのか謎のアフロヘアをかぶり、クリスタル・キングの「大都会」を熱唱していた。
野球は緻密にやりながらも、どこか楽しげ――90年代に黄金期を迎えていたヤクルトの空気感。2021年、セ・リーグCSを制覇した際のMVP最有力と見られた塩見泰隆が「受賞者は奥川恭伸」と発表された瞬間に“ズッコケた”様子に通ずるのかもしれない。
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