シメオネvsルイス・ガルシアのアツい指揮官バトル

　テクニカルエリアに目を移すと、シメオネが大きな身振り手振りで指示を飛ばす一方で、ルイス・ガルシアも負けていませんでした。マフェオへのファール判定に、審判、相手選手にもくってかかっていました。別カットでは、マフェオが苦笑いを浮かべていましたが、指揮官の姿にモチベーションは上がるのではないでしょうか。

　ハーフタイムの間に久保はアップには出てきませんでした。後半開始とともにベンチへと戻ってきました。しばらくするとスタッフからアップ用のビブスを渡され、気合を入れてアップに向かいました。

　マジョルカの左サイドで先発起用されたのはサンチェス。しかし相手右サイドのマルコス・ジョレンテやコレアのケアに“いっぱいいっぱい”で、攻撃面であまり存在感を出せていなかったように感じました。

　スコアが動かない中、60分にシメオネが先に動きました。グリーズマンとデパウルの2枚を代えて、さらに攻撃的なフェリックス、ルマーを投入。

　攻撃的采配が功を奏したか、68分にアトレティコが先制します。必死に守ってきていただけに、失点に腰と肩を落とすマジョルカイレブン。試合は終わったかなと感じましたが……。

監督から飛んだ「タケ、左サイド」の指示

　実は失点直前、ルイス・ガルシアは中盤のバッタグリアを呼び交代の指示を出していました。しかし、その間に失点したことで、急遽アンヘルと久保にも交代指示を出して一気に3枚交代になりました。

　流れの中で中盤の真ん中に入った久保はファーストタッチで切り込み、シュートまでもちこみます。またこの直後にも、アトレティコボックス内でチャンスを迎えますが、後一歩のところをカットされてしまいました。ビハインドの状況下でゴールへの執念を感じさせました。

　中央から右サイドに移った久保でしたが、その直後には監督から「TAKE、 左サイド」と流れの中だけでなく、チーム戦術として左サイドにもポジションを取りました。その後、さらに右サイドにポジションを戻すなど、複数ポジションをこなしていました。

　久保を含めた3枚交代から6分後、ルッソがイ・ガンインのFKをヘッドで流し込み同点に追いつきました。

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