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スケボー堀米雄斗22歳の素顔は“愛されキャラ”…2人の“アメリカの母“らが明かす「ユウトはなんかズルい」「彼はスゴい量を食べる」 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byYoshiyuki Matsumura

posted2021/10/22 18:20

スケボー堀米雄斗22歳の素顔は“愛されキャラ”…2人の“アメリカの母“らが明かす「ユウトはなんかズルい」「彼はスゴい量を食べる」<Number Web> photograph by Yoshiyuki Matsumura

Number最新号では堀米雄斗の住むロサンゼルスでの密着撮影&インタビューを行った。現地取材で見えた堀米の素顔とは?

「ルームシェアしていたアメリカのプロスケーターやスケートボード関係者にも支えられていて、みんなにすごくよくしてもらっていました。小さい頃からずっと大人の中で育ってスケートしているからなんでしょうね。初めて会った15歳の頃からあの感じで、スケートしていない時はボーッとしていて、周りが自然と支えてあげたいなと思うんです」

 のんびりと見える一方でスケートボードに関しては15歳の時から自立していた。当時は有紀さんがパークまで送り届け、しばらくしたら迎えに行くという日々を送っていた。

「今日はどうする?と聞くと、今日はどこどこのパークで何時間滑りたいとはっきり言うんです。英語は喋れなかったけど、スケートが上手いからパークで話しかけられるみたいで、その子たちと約束しているから何時にここに行きたいと言うんです。あの頃からスケートボードに関しては自分の希望をすごくきちんと伝えてきました」

 五輪を終えてアメリカに戻ってくると、金メダルを見せにきてくれた上に五輪で着用したサイン入りユニフォームを届けてくれた。右胸にNIKEの文字がなく、左腕にはJPNの文字が入った選手用の特別モデルだ。だが、もらったシャツにはなぜか食べこぼしのようなシミが付いていたという……それもまた堀米らしさだろう。

 そして、誰もが口を揃えるのが金メダリストになったからといって堀米が変わったところはないということだ。

「常に上を目指していて、今も全然ゴールじゃないから天狗になったりしないんだろうなと思います。それは15歳の時から変わりませんね」(有紀さん)

「何度か会うとみんな彼のことを好きになるんじゃないですかね。みんなでわいわいがやがやもできるタイプだし、アメリカのプロにもめっちゃ可愛がられてますよ」(岡部さん)

 そんな彼の人柄に魅了され、ときにはちょっぴり振り回されながら、これからもたくさんの人たちが堀米の活躍を支えていくのだろう。

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