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スケボー堀米雄斗22歳の素顔は“愛されキャラ”…2人の“アメリカの母“らが明かす「ユウトはなんかズルい」「彼はスゴい量を食べる」
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byYoshiyuki Matsumura
posted2021/10/22 18:20
Number最新号では堀米雄斗の住むロサンゼルスでの密着撮影&インタビューを行った。現地取材で見えた堀米の素顔とは?
「そういえばスケートをしに行くまでが嫌だってことも言ってましたね。スケートが始まればいいけど、パークまで車で行くとかがすごく面倒くさいみたい。だからどうにか誰かにそこまで連れて行ってほしいって」
まさにスケートボードその一点のみに捧げられた愛なのである。
「彼はすごい量を食べるんです」
岡部さんの妻、小川彩さんも今は岡部さん以上に堀米を支えている1人だ。
日常会話には全く不自由していない堀米だが、医学用語などはやはり理解しにくいものもある。そのため、体調を崩したり怪我をしたりすれば彩さんが付き添って病院に行ってくれる。そして、ほぼ自炊をしない堀米に貴重な“おふくろの味”も提供している。
「ご存知かもしれないけど彼はすごい量を食べるんですよ。それで1週間に1回ぐらいは色々作って渡してるみたいですね」(岡部さん)
上京した大学生への仕送りさながらに、煮物やら豚汁やらのおかずをあれこれと詰めて渡す。五輪前も彩さんの料理で腹ごしらえして日々の練習に励んでいた。そして最近ではごはんを受け取るためにお店に立ち寄っている節さえあるという。
2人の“アメリカの母”
堀米にとって“アメリカの母”と呼べるような存在は彩さんだけではない。アメリカでの大会に初めて出場した15歳の時、約1カ月ホームステイをさせてくれた吉田宏之さんの妻・有紀さんも当時から堀米を支え続けてくれている1人だ。
2018年頃、アメリカのスケート関係者と一緒に家を借りた時は、契約関係の書類などこみ入った部分に関しては有紀さんが面倒を見てくれた。最近も自動車免許の取得講習に同行してもらったり、運転の練習に付き合ってもらった。現在もさまざまな場面で力を借りていて、アメリカでの暮らしに欠かせない存在になっている。
有紀さんの堀米に対する印象も他の人たちと大きく変わりはない。