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「PSGメッシ」の初得点と“FKの壁で寝転び”、ネイマールとの友情を撮った… 18歳のバルサ新10番ファティも復活〈激写〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/10/02 17:01
背番号30の「PSGのメッシ」。移籍後初得点となったCLマンチェスター・シティ戦を撮りに行った
メッシとともにネイマールもカッコよかった
メッシに集まったのは、サポーターからの視線だけではありませんでした。シティDFの激しいプレスに対して、思うようにはチャンスメイクができません。
ムバッペの攻め上がりには、シティ新加入のグリーリッシュも駆け戻ります。押し込まれている中でも、ムバッペのスピード、一瞬の動き出しにはシティのDFも手を焼きます。ポチェッティーノが中盤の要ベッラッティに指示を与える場面もありました。
シティの1点ビハインドで迎える後半キックオフ、守備の要ルベン・ディアスがDFに声をかけて回っていました。一方のPSGは少し遅れて入場。この日の審判団はリーガの審判団だからか、メッシと話しながら出てきました。
開始早々からシティが猛攻を仕掛けていきます。シティの右サイドは、前にマフレズと後ろにウォーカー。かなり見た目が似ていて、撮影しながらは見分けることが困難でした。
PSGの10番はネイマール。個人的には撮影するのが一番好きな選手です。手足が長いからか、シルエットがどんな時もカッコ良いです。EURO2020のベストイレブンにも選ばれたウォーカーが激しく詰め寄っても、ボディーフェイント1つで、ボールを操る時間を作り出していました。
なおPSGのFKの場面では、キッカーにはネイマールとメッシが2人並びましたが……メッシが蹴りました。
ペップ・シティの攻撃に思い出す、あの頃のバルサ
ますます攻勢を強めるシティ。デブライネがペナルティーボックス内に侵入してボールを受け、シュートや鋭い折り返しを何度となく放っています。
シティを率いるペップですが、彼が率いた頃のバルサも、目指すのはゴールではなく、ゴールポストとペナルティーエリア内の間で、そこまで行けば、後は折り返して押し込むだけ。そんな印象も感じていましたが、今のシティにも似たような攻撃に感じました。やはり特別な攻撃パターンで、レンズを持ち替えるタイミングなど、久しぶりで対応しきれませんでした……。
そんなシティの攻撃に対して、PSG守備陣は粘り強く跳ね返すという作業を愚直に繰り返していました。
PSGの前線には「MMN」の鋭いカウンターがある。それはシティの攻撃に対する抑止力になっており、メッシの持ち上がりの際には、ペップが“削れ!”と言っているようなアクションも映り込みました。ルベン・ディアスの守備対応もさすがでしたが……。