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「PSGメッシ」の初得点と“FKの壁で寝転び”、ネイマールとの友情を撮った… 18歳のバルサ新10番ファティも復活〈激写〉 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2021/10/02 17:01

「PSGメッシ」の初得点と“FKの壁で寝転び”、ネイマールとの友情を撮った… 18歳のバルサ新10番ファティも復活〈激写〉<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

背番号30の「PSGのメッシ」。移籍後初得点となったCLマンチェスター・シティ戦を撮りに行った

アンスの323日ぶり復帰とゴール

 323日ぶりに膝の故障から復帰することができたアンス・ファティの交代直前の様子です。さすがに色々と頭をよぎることがあるのか、緊張した様子が伝わってきました。

 ピッチに入った直後のアンスは、サポーターからの拍手に迎えられ、手を振って答えていました。出場からわずか10分ほどの間に、見事にGKのタイミングをずらしたシュートでゴールを揺らし、自らのゴールで復帰を祝いました。

 自然とできた祝福の輪の中で、持ち上げられたアンスの姿は、新たな王の誕生を感じさせるものでした。さまざまなゴールパフォーマンスがありますが、選手を持ち上げて喜ぶようなパフォーマンスは、本当に特別な時にしか起きず、2014年11月にメッシがリーガ最多得点記録を更新した際に、試合中にも関わらず胴上げが行われたことを思い出させました。

 直後にはピッチを飛び出し、長らくリハビリを共にしたリュイス・ティル医師の元に走り寄り抱き合いました。右奥ではこの日、ベンチに入らなかったフレンキー・デヨングらも拍手で見守りますが……デンベレのズボンの紐の長さが際立っていました。

 バルサはCLで連敗スタートと苦しい状況ですが、引き続きバルサの10番に相応しいプレーを見せ続けて欲しい選手です。

ムバッペとネイマールの確執が囁かれるが

 アンスの活躍を撮影してから2日後、パリに向かいました。撮影ポジションに着くと、パルク・デ・プランスの上空は秋らしい雲で覆われていました。この日のパリの最高気温は、バルセロナの最低気温19度と同じで、試合開始の21時にはかなり寒く、はやくもこの先にある冬の到来を感じさせるものでした。

 選手がアップに出てくると、メッシ、ネイマール、ムバッペの登場にサポーター席も沸きます。

 メッシの加入により、ネイマール、ムバッペと作る「MMNトリオ」は、今シーズン一番の注目を集めています。しかし、この試合を迎えるにあたって、膝の怪我でメッシが直近の2試合を欠場、また、ムバッペとネイマールの確執が囁かれていました。

 そういったこともあってさらに3人への注目は高くなっており、アップする選手の後ろには数多くのフランスメディアのカメラマンが見られました。やはりメッシ、ネイマールは仲が良さそうで、声を掛け合っています。また、ペアでのパス交換も2人で行っており、カンプノウでもよく見た光景です。

 選手入場、PSGサポーター席が燃えます。パリはスペインとは違いフルで観客を入れているようで、久しぶりに体感する、耳をつんざく声援に発煙筒と、迫力がすごかったです。またキックオフ前には、両チームの選手が差別に反対する片膝をつくパフォーマンスも。

 この日は右サイドで先発したメッシ。ボールが渡るたびに、客席が盛り上がります。

 キックオフ直後、シティが攻勢をかけてペースをつかむかと思われた矢先の8分、ムバッペの深い位置からの折り返しにネイマールが絡み、こぼれたところをイドリサ・ゲイェが蹴り込みゴール。PSGが先制点を奪ったことで、ゲームは大方の予想とは違う流れとなりました。

 とはいえ先制後も、シティの圧力が上回りました。メッシにボールが回っても自陣深くからの持ち上がりなど、あまりバルサ時代には撮れなかった絵柄が多くなります。

 ただそんなシティの攻勢も、この日ケイロル・ナバスを差し置いて先発したPSGの新加入GKドンナルンマの巨躯の前にはじき返されました。

【次ページ】 メッシとともにネイマールもカッコよかった

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