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21歳で最年少100本塁打・村上宗隆なら“500発”いける? 塩見泰隆サイクル安打も「ヤクルト史に残る偉業」だった〈週刊セパ記録〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/09/22 11:03
史上最年少での通算100本塁打を達成した村上宗隆。21歳にして球界屈指の長打力を有している
<100本塁打最年少10傑 達成試合と最終本塁打数>※は現役。9月20日時点
村上宗隆/ヤクルト(2021.9.19広島戦)
21歳7カ月/100本※
清原和博/西武(1989.6.4ダイエー戦)
21歳9カ月/525本
中西太/西鉄(1955.8.4近鉄戦)
22歳3カ月/244本
松井秀喜/巨人(1997.4.27広島戦)
22歳10カ月/332本
張本勲/東映(1963.7.7西鉄戦)
23歳0カ月/504本
王貞治/巨人(1963.7.28広島戦)
23歳2カ月/868本
豊田泰光/西鉄(1958.6.28南海戦)
23歳4カ月/263本
土井正博/近鉄(1967.5.28南海戦)
23歳5カ月/465本
掛布雅之/阪神(1979.4.21大洋戦)
23歳11カ月/349本
山田哲人/ヤクルト(2016.7.10中日戦)
23歳11カ月/242本※
最年少10傑は全員が高卒で入団した打者である。大卒で入団した選手は1年目に23歳になってしまうから、というのが絶対的な理由である。大卒選手では阪急・長池徳二の25歳7カ月が最短だ。なお100本塁打を打つまでに要した試合数は、近鉄ブライアントの246試合を筆頭に、上位5人までは外国人選手だ。
清宮の外れ1位で入団以降、順調に力を伸ばした
日本人選手に限れば、所要試合数10傑は以下のようになる。
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山川穂高/西武(2019.5.12日本ハム戦)
321試合/170本※
秋山幸二/西武(1987.5.26日本ハム戦)
351試合/437本
別当薫/毎日(1951.5.15南海戦)
374試合/155本
村上宗隆/ヤクルト(2021.9.19広島戦)
379試合/100本※
清原和博/西武(1989.6.4ダイエー戦)
423試合/525本
田淵幸一/阪神(1973.4.26巨人戦)
424試合/474本
中西太/西鉄(1955.8.4近鉄戦)
438試合/244本
長池徳二/阪急(1969.9.27ロッテ戦)
444試合/338本
落合博満/ロッテ(1983.8.31阪急戦)
450試合/510本
原辰徳/巨人(1984.7.3ヤクルト戦)
453試合/382本
村上は歴代4位になる。
村上宗隆は2018年、早実の清宮幸太郎の外れ1位でヤクルトに入団。1年目はほとんど二軍暮らしだったが、2年目の2019年から中軸に固定され、首脳陣の期待に違わぬ活躍をしてきた。
村上には山川穂高同様、本塁打王を何度も獲るようなスラッガーへの期待がかかるが、それだけでなく打率も打点も稼げる総合的な強打者になる期待もできる。