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21歳で最年少100本塁打・村上宗隆なら“500発”いける? 塩見泰隆サイクル安打も「ヤクルト史に残る偉業」だった〈週刊セパ記録〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/09/22 11:03
史上最年少での通算100本塁打を達成した村上宗隆。21歳にして球界屈指の長打力を有している
総合的な強打者への成長が期待できる“数値”とは
その期待は四球数を三振数で割った「BB/K」という数値を見ると裏付けられる。この3年間の数字の推移を見てみよう。
2019年 0.402(74四球/184三振)
2020年 0.757(87四球/115三振)
2021年 0.832(84四球/101三振)
三振数が減り、四球が相対的に増えている。「三振は本塁打のコスト」であり、ある程度数字がかさむのは仕方がないが、本当に怖い打者は“本塁打が出なかったとしても出塁できる打者”だ。「BB/K」の数値は、村上の選球眼も向上していることを示している。
2018年のオフに台湾で行われた「アジアウインターリーグ」で、村上はイースタン選抜の中軸をロッテの安田尚憲、楽天の岩見正紀とともに組んで大活躍し、台湾のスポーツ紙面をにぎわした。
当時の村上の写真を見ると、今よりも腰回りが重たい印象がある。身長・体重は188cm、97kgで変わらないが、より引き締まった体形になったのではないかと推測される。
村上は21日のDeNA戦でも初回に36号の満塁本塁打を放った。
通算500本塁打以上をめざしてほしいが、それと同時に2000安打、打率3割、さらにはNPBでは9人しか達成していない1500打点も目指して、息の長い活躍をしてほしい。
達成記録と記録予報
達成記録
・100本塁打
村上宗隆(ヤ)9月19日広島戦 303人目
記録予報
・2000試合
あと15 福留孝介(中)これまで53人
・1000試合
あと14 明石健志(ソ)これまで512人
・300本塁打
あと1 松田宣浩(ソ)これまで43人
・250本塁打
あと8 山田哲人(ヤ)これまで65人
・200本塁打
あと1 T-岡田(オ) これまで110人
あと4 内川聖一(ヤ) これまで110人
あと7 レアード(ロ) これまで110人
・100本塁打
あと2 宮崎敏郎(De) これまで303人
あと8 森友哉(西) これまで303人
・400二塁打
あと4 坂本勇人(巨) これまで13人
・350二塁打
あと7 中島宏之(巨) これまで46人
・250盗塁
あと1 大島洋平(中) これまで46人
・300犠打
あと5 菊池涼介(広) これまで7人
・250犠打
あと7 中島卓也(日) これまで20人
・100死球
あと5 鈴木大地(楽) これまで22人
・1500三振
あと13 松田宣浩(ソ) これまで13人
・500試合登板
あと2 石川雅規(ヤ)これまで102人
・150勝
あと7 和田毅(ソ)これまで49人
・100勝
あと6 則本昂大(楽)これまで140人
・150セーブ
あと6 増田達至(西)これまで17人
・2000投球回
あと5 内海哲也(西)これまで91人