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21戦全勝中谷潤人が本場デビュー 23歳“井上尚弥に次ぐエース候補”が明かす「僕が“愛の拳士”を名乗る理由」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2021/09/10 11:03

21戦全勝中谷潤人が本場デビュー 23歳“井上尚弥に次ぐエース候補”が明かす「僕が“愛の拳士”を名乗る理由」<Number Web> photograph by AFLO

現地時間9月10日、WBO世界フライ級王者・中谷潤人が元WBO世界ライトフライ級王者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)の挑戦を受ける

 こういったことに興味を持つようになったのには、両親の教えが関係しているのだと思います。両親からは、「周囲の方たちに感謝しなければいけない」ということを小さい頃からずっと言われてきました。

 僕の愛称の“愛の拳士”は、もともと三重県でお店をやらせてもらっていたときに、そこの常連さんに考えてもらったものです。ファンの方、支援者の方、チームスタッフ、いろんな人からサポートを受けて、愛をもらって、僕はこうして戦うことができています。ボクシングでそのお返しをするという意味で、“愛の拳士”というニックネームをつけさせてもらっているんです。

世界王者のその先「階級を上げるならできるだけ早く」

 今回の挑戦者のアコスタは22勝(21KO)2敗。軽量級離れした強打を武器に1階級下の世界王座を獲得し、3度防衛した実績がある。2017年5月には判定で敗れはしたものの、当時WBO世界ライトフライ級王座を保持していた田中と好ファイトを繰り広げた。現在30歳と、年齢的にもまだ全盛期の力を保っているはずだ。この難敵をくぐり抜ければ、中谷のキャリアはさらにダイナミックなものになっていくに違いない。

 子供の頃からの夢だった世界王者になったわけですが、今後、しっかり防衛できる選手になっていきたいです。まだ他団体にもチャンピオンはいますし、その階級のNo.1になりたいという気持ちがあります。現在、フライ級にはWBC王者のフリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)、IBF王者のサニー・エドワーズ(イギリス)といった実力のある選手がいるので、まずは彼らと統一戦をやりたいですね。

 階級を上げるならできるだけ早くという気持ちもありますし、いずれ激戦区のスーパーフライ級に上げるとしても、その前にフライ級の統一戦に勝って名前を売っておけたら大きいですよね。

 今回は初めてトップランクの興行に出場します。トップランクと契約している井上選手とは、大橋ジムにスパーリングに行ったときに挨拶をした経験があるくらい。ほとんど喋ったことはないんですが、強さを求めてアメリカで試合をして、強敵を相手にしっかりとした結果を残されている方なので、すごく刺激をもらっています。

 僕の相手も良い選手ですが、そんな相手にも自ら仕掛けていく気持ちが大切です。そして、KOは皆さんが求めているもの。そういった周囲の方々の期待に、できるだけ応える試合がしたいと思っています。

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