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前半戦1位阪神、2位巨人→過去3度すべて巨人の逆転V…矢野監督「未来は変えられる」今のタイガースには“トラウマ”がない?
text by
豊島和男Kazuo Toyoshima
photograph bySankei Shimbun
posted2021/09/03 11:03
巨人・原辰徳監督とメンバー表を交換する阪神・矢野燿大監督。9月2日終了時点で首位・巨人とのゲーム差は「0.5」となっている
以前に近本は若い力が武器の1つとなる可能性を明かしていた。
「若いチームだからこそ、この先を知らないことの良さもあると思うので、若い選手たちで引っ張っていけたらと思います」
現在のチームには最後の優勝となった05年を知る現役選手は存在しない。一方で最大13ゲーム差をひっくり返され、「メークレジェンド」と呼ばれた08年の大逆転V逸を経験した主力選手も存在しない。過去の“トラウマ”に左右されない若手選手の力は歓喜のゴールを目指す上では大きな原動力ともいえる。
ヤクルトを含めた三つ巴
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8月29日には4月3日以来、148日ぶりに首位から陥落した。ただ、Aクラス内のゲーム差は僅差であり、当分は目まぐるしく順位は変動するはずだ。今後はヤクルトを含めた三つ巴の戦いが激化する可能性も十分あるだろう。
そして、9月3日からは後半戦に入って初めてとなる巨人との3連戦が控える。舞台は本拠地の甲子園。今季の直接対決の成績は7勝8敗と、球団別では唯一の負け越しを喫しているだけに負けられない試合は続いていく。9月は直接対決が7試合も予定されているだけに熱い攻防戦が繰り広げられそうだ。
「過去は変えられないけど、未来は変えられる」
就任以来、矢野監督は事あるごとに選手たちに伝えてきた。球史に歴史を刻めるか、それとも歴史は再び繰り返されるのか。果たして球団史上初となる快挙の行方は――。
東京五輪、夏の甲子園は閉幕。夏の暑さは過ぎ去っても、ペナントレースの本当の戦いはここから始まるのだ。
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