守備を終えてベンチに戻ってくるナインを一番に出迎えて、1人1人に声をかける。9回のマウンドへ向かう岩佐には水とタオルを手渡した。身長180センチと頭半分ほど差がある仲間のお尻をポンと叩いて送り出した。

「交代してからもチームに貢献するために」

　ベンチ入りメンバーの高校通算本塁打が300本を超える盛岡大付の打線は、最後まで脅威だった。スタメンは平均身長178.1センチ、体重80.8キロ。超重量打線の迫力は十分だったが、この試合で誰よりも大きな存在感を見せたのは、グラウンドで最も小柄な明石だった。

「岩佐と交代してからも、少しでもチームに貢献するために全力を尽くすことだけ考えていました」

　明石の最後のガッツポーズはゲームセットが決まった瞬間。一番にベンチを飛び出し、左手のこぶしを突き上げた。その勢いに乗り、26日にはベスト4を懸けて神戸国際大付戦に挑む。

#盛岡大付 × #近江
6回表 近江、1年生レギュラー横田
貴重なタイムリ―ヒット‼️
盛岡大付エース渡辺、今大会初失点#バーチャル高校野球 で
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— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 25, 2021