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「寝ようとしても眠れず、時計を見ると朝4時」市川大祐“18歳のオーバートレーニング症候群”と気づいた恩師の過去とは 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byJFA/AFLO

posted2021/08/27 17:00

「寝ようとしても眠れず、時計を見ると朝4時」市川大祐“18歳のオーバートレーニング症候群”と気づいた恩師の過去とは<Number Web> photograph by JFA/AFLO

フランスW杯では落選したもののベンチ入りするなど、高い期待を受けた市川大祐。その翌年にオーバートレーニング症候群に陥った

「よくよく考えると、“いつ休んだんだろう”と」

 実際、オーバートレーニング症候群の精神的な症状が「うつ病」の症状とほぼ一致していることも注目されており、「オーバートレーニング症候群」から「うつ病」を発症するケースも存在する。

 オーバートレーニング症候群と告げられたときは恐怖を感じたが、一方では原因が判明したことによる安堵感もあった。思い当たるふしがなかったわけでもない。振り返ってみると、Jリーグデビュー以来、フル稼働の1年だったからだ。

「よくよく考えると、“いつ休んだんだろう”というくらい、休んだ記憶がなかったかもしれません。でも、休みたいとも思っていなかったですし、それが普通なんだろうと思っていたので」

 98年はJリーグ、日本代表とあれだけの緊張感のなかでプレーを続けてきた。加えて、プロ選手であれば練習以外は自由な時間になるが、高校生だった市川は毎日学校にも通っていた。

「自分が気を緩めていたりとか、うぬぼれていたり、隙を作っていたわけじゃなかったんだなと思ったら、良かったなっていうのもおかしな話ですけど、心が楽になりましたね。とにかく早く見つけてもらってよかったです」

オーバートレーニング症候群からの復帰プロセス、指導者としての後編に続く。関連記事からもご覧になれます>

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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