打たれたことを引きずったらエースではない

「内角を攻める」

　この回の先頭打者を内角高めの直球で左飛に打ち取る。続く、右打者の初球は内角のスライダー。2球目の直球で二ゴロに仕留めた。あと、アウト1つ。森下は最後の打者を3球連続の直球で空振り三振に斬った。

　一度は9回に同点に追いつかれた。そこから崩れず「大会ナンバーワン左腕対決」に勝利。頭をよぎったセンバツの悪夢を振り払い、最後まで内角を攻め続けた。

「打たれたことを引きずったらエースではないと思っています。センバツから少しは成長したと思います。この試合で勝って自分の名前を全国に広めたかったので、勝ってよかったです」

　初めての夏の甲子園でベスト8入り。勝っても反省の言葉を繰り返した森下は、少しだけ自分を褒めた。

#二松学舎大付 × #京都国際
5回表、京都国際、6番・エース森下が同点ホームラン！
自らのバットで追いつきました！#バーチャル高校野球 で
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— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 23, 2021