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“メッシが去ったバルサとカンプノウ初戦”はどんな雰囲気だったか… 背番号10のファンと「前半10分のメッシコール+ブーイング」〈現地撮影〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/08/20 17:03
キックオフ前、親子とみられる2人。子供は「MESSI 10」のユニフォーム姿だった
カンプノウ上空の美しい夕焼け
20時キックオフの前半終了間際、スタジアム上空は夕焼けに覆われました。
オフサイド判定になってしまいましたが、後ろからのフィードを反転しながら見事なトラップ、即座にグリーズマンへとパス。
メンフィスの相手DFを欺くスキルフルなスルーパスに、ジョルディ・アルバが見事に反応。そこから鋭いボールを入れてブライスワイトのゴールを導きました。また昨シーズンからユーロ、オリンピックとノンストップの18歳のペドリはこの試合もフル出場を果たしました。
メンフィスの後頭部には十字架でしょうか、デザインが入っていました。なおブライスワイトは放出候補と言われながら、この試合でも先発し2得点1アシスト。信頼を勝ち取れるか。
メッシ不在の影響はいかに
83分、ブスケッツに変わって出場したのは19歳のニコ。オジャルサバルの激しいプレスにも臆することなくボールを運びました。
85分、オジャルサバルの見事なFKは弧を描いてサイドネットに突き刺さりました。ソシエダは0-3から2-3と追い上げましたが、時すでに遅しでした。
90分にお役目御免のメンフィス。スタンドからの声援と拍手にウィンクで応えていました。これまでのところ、新加入とは思えない存在感を放っており、バルサ躍進のキーマンになりそうです。
ソシエダに追い上げられたバルサでしたが、セルジ・ロベルトが追加点を奪い試合を終わらせました。アシストのブライスワイトだけでなく、交代後ベンチに戻る途中のメンフィスも喜びに加わりました。
メッシ後のバルサの初撮影でしたが、むしろ組織的な攻撃、守備ができていたように思います。ただ本当のメッシの不在の影響の大きさは、リーガでの上位チームとのゲームやCLでの戦いで問われてくるのかなと思います。
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