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これが本当の「フィールド・オブ・ドリームス」!? 話題のNYY×CWS戦の裏で実現した、カブスの兄弟バッテリーのエモい話 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2021/08/20 06:00

これが本当の「フィールド・オブ・ドリームス」!? 話題のNYY×CWS戦の裏で実現した、カブスの兄弟バッテリーのエモい話<Number Web> photograph by Getty Images

兄・アンドリュー(左)は背番号24、弟・オースティンが25と隣り合った数字を身に着けている

 メジャーデビュー後は、ともに移籍を経験しながら、常に同じア・リーグでプレーしたこともあり、敵同士としては、何度となく同じグラウンドでプレーした。オースティンは、ヤンキース時代に田中将大とバッテリーを組み、兄が在籍するチームと対戦したこともある。

 それが、昨オフ、2人そろってカブス入りしたことで、「夢」が実現する可能性は膨らんだ。だが、オースティンが4月下旬に故障で離脱し、マイナー契約のアンドリューは3Aアイオワでプレー。トレード期限後、チームが再建へ方向転換したことでアンドリューがメジャーへ昇格し、オースティンの復帰で、初めて同じチームでプレーする夢が現実となった。

 「同じ組織の同じチームにいられるかどうかは、不確かなことだった。今日はサプライズだった。彼(弟)と同じダッグアウトにいられたことは、かなりクールだったよ」(アンドリュー)

負け試合だからこその明るい話題

 大量リードされた試合で、「兄弟バッテリー」を仕掛けたカブスのデービッド・ロス監督も、笑顔で“粋な演出”の裏側について語った。

「何か明るいスポットを作りたかった。彼らがいつか一緒にプレーしたいことは知っていた。ただ、こういう形になるとは思わなかった。彼らにとって長い間、思い出になることは確かだろうね」

 8月17日のレッズ戦では、「7番・捕手・オースティン」、「8番・遊撃・アンドリュー」と、初めて同時スタメン出場も実現した。

 兄弟2人で同じチームでプレーしたのは、2010年のアリゾナ秋季リーグ以来。カブスの歴史研究者のエド・ハーティグ氏によると、カブスで兄弟選手の同時スタメンは、1894年5月8日のキッド&ルー・キャンプ兄弟以来、127年ぶりだという。

 家族の絆をテーマに描いた「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台で試合が行われた日に実現したロマイン兄弟のバッテリー。

 米国のファンが、あらためて野球の魅力をしみじみと感じる1日だった。

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