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これが本当の「フィールド・オブ・ドリームス」!? 話題のNYY×CWS戦の裏で実現した、カブスの兄弟バッテリーのエモい話

posted2021/08/20 06:00

 
これが本当の「フィールド・オブ・ドリームス」!? 話題のNYY×CWS戦の裏で実現した、カブスの兄弟バッテリーのエモい話<Number Web> photograph by Getty Images

兄・アンドリュー(左)は背番号24、弟・オースティンが25と隣り合った数字を身に着けている

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となったアイオワ州ダイヤーズビルで初の公式戦「ホワイトソックス―ヤンキース」が行われた8月12日、シカゴカブスの本拠地リグリーフィールドで、もうひとつの「ドリーム」が実現した。

 ブルワーズ相手に3-16と大量リードされた9回、カブスのマウンドには控え内野手のアンドリュー・ロマイン(35)が向かった。マスクを被ったのは、この日負傷者リストから復帰し、8回に代打で登場したオースティン・ロマイン捕手(32)。2人にとってメジャーで初めて「兄弟バッテリー」として、同じフィールドでプレーした。シカゴのメディアなどによると、メジャーで兄弟バッテリーが実現したのは、1962年のラリーとノームのセリー兄弟(ドジャース)以来、59年ぶりのことだった。

 過去7試合の登板経験を持つ兄アンドリューは時折ナックルボールを交え、弟オースティンはノーサインでミットを構えた。1点を失ったものの、最後は82マイル(約131キロ)の速球で見逃し三振を奪い、イニングを終えた。ダッグアウトへ戻る際、満面に笑みを浮かべ、肩を抱き合う光景は、少年時代と同じように兄が3歳年下の弟を可愛がるかのようだった。

気分は裏庭のキャッチボール

 試合後、兄は心から嬉しそうに、兄弟だけの貴重な時間を振り返った。

「何だか、裏庭でキャッチボールをしていたような感じだった。(バッテリーは)高校時代以来かな。彼(弟)も笑っていたよ。ナックルボールは彼がサインを出したわけではなく、ただ投げてみなよ、って言っていたからね」

 レッドソックスでプレーした元メジャーリーガーの父(ケビン)を持ち、温暖な南カリフォルニアで育った2人は、幼い頃から毎日のように2人で野球に明け暮れ、すくすくと成長した。その後、2007年のドラフトで、アリゾナ州立大のアンドリューはエンゼルスから5巡目、エル・トロ高校のオースティンはヤンキースから2巡目で指名され、同時にプロ入りを果たした。

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