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《ゴルフ》Wメダル圏内で運命の最終日へ…畑岡奈紗の「粘り強さ」と海外メディアも注目の「楽しむ」稲見萌寧
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byShizuka Minami
posted2021/08/06 18:00
首位5打差の3位タイで最終日に臨む稲見萌寧。覚えやすい「MONE」の名前は、海外メディアからの注目度も高まっている
そして3日目。ぐんぐん攻めるアグレシッブなゴルフを披露した畑岡は、スコアを4つ伸ばし、通算8アンダーで7位タイへ浮上した。首位とは7打差、2位とは4打差、3位タイグループとは2打差。メダル獲得の可能性は十分にある。
少々空回り気味だった気持ちと技術を3日目にして、なんとかマッチさせ、スコアに結び付け始めたことは、畑岡の我慢強さや粘り、前向きな姿勢の賜物だ。
明日の最終日は、持ち前のネバーギブアップの精神で、行けるところまで行ってほしい。
「上だけを見てやるしかない。伸ばしていかなきゃいけない状況、1つでも多く(バーディーを)獲っていかないといけない」
稲見「メダルはあまり気にしていない」
一方の稲見は、「メダルを獲りたい」という気持ちをストレートに口にしている畑岡とは対照的に、一貫して「メダルはあまり気にしていない」という言葉を口にしている。
「メダルより、自分のスコアを伸ばして順位を上げられたらいい」
初日を畑岡と同じ1アンダー、16位タイで発進した稲見は、2日目はスコアを6つ、3日目は3つ伸ばし、通算10アンダー、3位タイの好位置で最終日を迎える。メダル獲得の可能性に大きくにじり寄っていると言っていい。
「全体的に無茶苦茶悪いところが少なかった。この3日間、ティショットがあんまり曲がっていない」
ラフから打つ回数が少ない分、持ち前の精度の高いアイアンショットをフルに生かしてピンを捉え、リーダーボードを駆け上がってきた。