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久保建英からの“Kサイン”で取材殺到に「多少の悔しさ」… 山田康太がJ2山形でオーストラリア人恩師と目指す「なんでもできる選手」
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byJ.LEAGUE
posted2021/08/05 11:01
山田康太もまた、日本サッカーを担う有望株の1人である。彼自身のプレーにも注目してほしい
「自分では、なんでもできる選手だと思っています」とチャーミングな22歳は自身についての質問に答えた。
「マリノスでは最終ラインもやったし、その時は中澤佑二さんがいて、すごく勉強になりました。どんな局面でもレベルの高いプレーをしたいですけど、やっぱり得点やアシストといった数字を残すことが、評価に繋がるとも思います。それは数字がついてきた今、感じていることです。もっと伸ばしたいと欲が出てきています」
「監督には、必ず成長させてやると」
恩師との再会については、「監督には、必ず成長させてやると、初日に言われました。監督のために頑張りたいです」と意気に感じている。
7月17日のジュビロ磐田戦に勝利した後は、「いつもは勝った後のロッカーでも次の準備をしようとなるんですけど、あの時はみんなで爆発して、監督に水をかけたり、いろんなものをぶん投げたりして、喜んでいました。監督は『誰にも止められない!』と吠えていました」と更衣室の様子も教えてくれた。
横浜では“ハマのプリンス”とも呼ばれていた逸材だ。指揮官が「大きなポテンシャルを持っている」と言うように、成長の余地はまだまだある。それを十全に発揮し、いつか、彼自身だけについて取材が殺到する日が来ればいいと思う。
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