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“ミラクル星稜”野球を離れた同期17人の思いも背負って…ロッテ岩下大輝が高校野球で学んだ「諦めない心」 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2021/08/03 11:00

“ミラクル星稜”野球を離れた同期17人の思いも背負って…ロッテ岩下大輝が高校野球で学んだ「諦めない心」<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

甲子園のマウンドをバックに写真におさまる岩下。高校野球での悔しさが今も原点として心に刻まれている

 オリンピックによる中断期間を経て、8月13日から後半戦がスタートする。マリーンズは首位のオリックス・バファローズと2.5ゲーム差の3位。1974年以来となるリーグ首位でのリーグ優勝のために、岩下はマリーンズ投手陣の軸として獅子奮迅の働きを誓う。

 そしてもう1つ想いがある。

「高校時代の仲間たちにプロでの自分の姿を見てもらいたい。みんな、もう野球をやめてそれぞれの道で仕事に頑張っている。そしてボクはまだ大好きな野球をすることが出来ている。そんな仲間たちにボクは野球を通して繋がっていたい。ミラクル星稜と言われた思い出をみんなが自慢に出来るようにするためにもボクがプロの世界で頑張りたい」

 高3の夏。「ミラクル星稜」と呼ばれた3年生の仲間は17人いた。卒業後、それぞれ大学や独立リーグでプレーをしていたが、昨季限りでみんな野球を辞め、野球を続けているのはプロのマウンドで奮闘する岩下だけとなった。だからこそ、そんな誇れるメンバーの代表としてプロの世界で存在感を見せようと誓う。

 この時期になるといつも思い出す、あの夏のこと。

 ミラクル星稜の質問は、打たれた投手の立場としてはちょっと答えにくいのは事実だが、みんなで諦めずに大逆転劇を演じたのは誇りだし、いい思い出だ。そして諦めない心はプロの投手になっても大事にしている。

 背番号「46」は後半戦もマウンドで躍動する。

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