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敗退後の瀬戸大也は銀メダル・本多灯に“ある言葉”をかけていた “王者の活動停止”が19歳にもたらした影響とは 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2021/07/29 06:01

敗退後の瀬戸大也は銀メダル・本多灯に“ある言葉”をかけていた “王者の活動停止”が19歳にもたらした影響とは<Number Web> photograph by Getty Images

男子200mバタフライで銀メダルを獲得した本多灯。苦戦を強いられている日本競泳陣の流れを変えるメダルとなるだろうか

 本多はバタフライと、今大会の代表にはなれなかったが400m個人メドレーを得意とする選手だ。瀬戸と種目が重なる。そこで活躍する先輩に憧れ、その背中を目指してきた。

 以前、国際大会で一緒だったときには、どうすれば強くなれるか瀬戸にアドバイスを求めたこともある。その答えの「練習だよ」も胸に叩き込み、練習に打ち込み、レースでも全力を尽くそうと努めてきた。

 その時間を込めた決勝の泳ぎだった。

「日本の競泳チームはこれから盛り上がっていく」

 今大会、大橋悠依の日本女子初の2冠という素晴らしい成績はあるが、全般に苦しい展開が続く日本競泳チーム。特に男子はメダルを狙えると期待された選手が決勝に進めないケースが続出している。

「日本の競泳チームは流れがあまりよくなかったので、ここで一発かまして、いい流れを作りたいと思っていました。それができたので、これからチームは盛り上がっていくと思います」

 流れを一変させたいという思いも込めた本多の持ち前の明るさは、今大会の日本競泳にとっても光明となった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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