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大谷翔平「リアル二刀流」なら未だ負けなし! ピンチになってもチームが奮起…“不敗神話”はいつまで続く? 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2021/07/27 06:00

大谷翔平「リアル二刀流」なら未だ負けなし! ピンチになってもチームが奮起…“不敗神話”はいつまで続く?<Number Web> photograph by Getty Images

今季、大谷が投打で同時出場した試合は、未だ負けなし。大谷の活躍が、チームメイトを奮い立たせている

 リアル二刀流で出場するからには責任も伴う。この試合でエンゼルスは大谷の降板後に1番の打順でリリーフ投手のスレガーズを入れ、2回にはいきなり代打を使った。その後、ヤンキースのペースで試合が進み、8回終了時点で4点ビハインドの展開だった。ところが、9回に打線が奮起。守護神チャプマンを攻め、同点に追いつくと一気に7点を奪った。リアル二刀流で初めて黒星を喫する寸前で、チームメートが大谷を救った。試合後、マドン監督は満足そうに言った。

「これがナショナル・リーグの試合なんだ」

降板した試合でも「今年一番の盛り上がりだった」ワケ

 15年から5年間、ナ・リーグのカブスを指揮したマドン監督にとっては、さほど特別な戦略ではなかった。代打でやりくりし、時に投手も打席に立たせて、全員で勝利を目指す。それが、同監督の好むスタイルでもある。誰かが失敗しても全員でカバーできるのがチームスポーツ。だからこそ、喜びもひとしおだ。この時、大谷はこう語った。

「試合後のハイタッチは今年一番の盛り上がりだったんじゃないかなと思います。もちろん個人的には悔しいですし、残念なゲームだったと思うんですけど、周りの選手が頑張って助けてくれて、なんとか拾えたゲーム。チーム的にはかなり大きいと思いますし、個人的にも明日以降、取り返すチャンスはあると思うので、もう一回頑張りたいなと思います」

 打者として自力で挽回することもあれば、仲間が全員で力を結集させる時もある。現代野球で誰も成し遂げていない二刀流。大谷自身のエネルギーが、周囲を巻き込む不思議な力を生み出しているのかもしれない。

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