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大谷翔平「リアル二刀流」なら未だ負けなし! ピンチになってもチームが奮起…“不敗神話”はいつまで続く?

posted2021/07/27 06:00

 
大谷翔平「リアル二刀流」なら未だ負けなし! ピンチになってもチームが奮起…“不敗神話”はいつまで続く?<Number Web> photograph by Getty Images

今季、大谷が投打で同時出場した試合は、未だ負けなし。大谷の活躍が、チームメイトを奮い立たせている

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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 投打で同時出場する“リアル二刀流”では負けない。エンゼルス大谷翔平投手(27)の神話が続いている。

 今季初勝利は4月26日、敵地でのレンジャーズ戦だった。18年5月20日のレイズ戦以来、1072日ぶりの復活白星。「2番投手」で3打数2安打2打点と活躍し、6回の第4打席では日米で初のバント安打をマークした。1回に4失点しても打者で挽回。自力と仲間の助けで待望の勝ちをつかみとった。

 今季はここまで登板14試合で4勝1敗、防御率3.21。投手でも安定した成績を残している。DHを解除した10度のリアル二刀流では、4勝0敗、54イニングで23失点(自責点21)の防御率3.50、投手専念で登板した3試合では15イニングで5失点(自責点3)。防御率1.80と投球内容が上がる一方で、今季の唯一の黒星は投手専念のマウンドで、勝ち星はない。もちろん、打線の兼ね合いが先発投手の勝ち星に影響するが、防御率が下がっても大谷に負けがつかない要因には大谷の自力とチームの奮起がある。

大谷の“投打同時出場”に関する大きな“リスク”とは?

 まず、リアル二刀流に臨む大谷には強いマインドがある。

「自分で打ったほうが、得点が入ったときにもっとアグレッシブにマウンドでも攻めていけるかなと。守りに入ることなく、常にマウンドでもいけるのかなとは個人的には思ってます」

 DHを解除したリアル二刀流で登板し、早い回で降板となればエンゼルスが所属するア・リーグでは不利に働く。DHで野手を打順に入れている相手チームに対して、救援投手を打順に組み込むこととなり、その都度、代打で対応する必要が出てくる。打撃力の高い大谷が打席に立てれば有利となる一方で、リスクと隣り合わせの“もろ刃の剣”にもなりうる。そのため、戦略の一環としてマドン監督はベンチ入りの野手の交代要員を3人以上確保できることを条件に、DHを解除して投打で起用する方針をとっている。

【次ページ】 大谷を信頼するマドン監督の「大胆な策」

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