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大谷翔平にMLBスター達が“殺到”、「皆、彼のサインを求めていた」!? “二刀流”をメジャーリーガー、メディアはどう評価したか《球宴現地詳細レポート》

posted2021/07/18 11:03

 
大谷翔平にMLBスター達が“殺到”、「皆、彼のサインを求めていた」!? “二刀流”をメジャーリーガー、メディアはどう評価したか《球宴現地詳細レポート》<Number Web> photograph by Getty Images

オールスターでも“二刀流”で話題を集めた大谷翔平。シーズン後半戦はエンゼルスを7年ぶりのプレーオフ進出に導けるかにも注目だ。

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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 二刀流が話題を独占した。エンゼルス大谷翔平投手(27)が間違いなく、歴史的オールスターの主役だった。球宴前日のホームランダービーには日本人として初出場。優勝予想オッズは1位の4.8倍だったが、第1ラウンドで敗退する波乱の幕開け。それでも、ナショナルズのソトと2度のタイブレークを演じ、最も注目された戦いとなった。

オールスターのクラブハウスでは大谷にサインを求める選手が殺到

 ロサンゼルスタイムズ紙は「負けてもドラマチック」と表現し、MLB公式サイトは「最高傑作」と称賛。両手を膝に置いて疲弊した様子、女性スタッフから給水を受け取る時の驚いた表情、敗戦後にソトと抱き合い、満面の笑みを見せ、楽しむ大谷の姿にファンもメディアも、そしてオールスター戦士達も虜になった。USAトゥデー紙によれば、ア・リーグのクラブハウスでは大谷にサインを求める選手が殺到したという。

 同紙はサインをもらった選手の1人で、ホワイトソックスの守護神ヘンドリクスのコメントを紹介。「もちろん、ボールにサインをもらったよ。皆が彼の成し遂げていることに畏敬の念を抱いていると思う。翔平と話して最も印象的だったのは、彼が素晴らしい人間であるということだね。今までで、最もナイスガイな1人だ。謙虚で、丁寧。彼はありのままだった」。41歳のツインズ・クルーズも続いた。「皆、彼のサインを求めていた。僕は写真にサインを2つもらったよ」。オールスターに7度選出されているベテラン選手でさえ、羨望(せんぼう)のまなざしで大谷に接した。それだけ、選手間でも大人気だったという。

 どこもかしこも、大谷の話題だらけだった。球宴前日のメディア会見で、ヤンキースの“エース右腕”コールは、「夢の実現」というテーマで熱弁。「僕らは投手だけや、野手だけで野球を始めない。皆、両方か、複数ポジションでプレーしたい。例えば、左投手だったとしても遊撃手でプレーするとか、単純に、投手であろうが、打者であろうが、夢は実現できる。ある子供は、全てやりたいと思うだろう。大谷はそれをエリートレベルでやっている。彼に刺激を受け、次世代の選手が大きな夢を持ち続けて欲しい」と語った。

【次ページ】 マドン監督は「過小評価されるべきではない」と熱弁

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大谷翔平
ロサンゼルス・エンゼルス

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