酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
〈侍ジャパン戦力分析〉左腕の少なさ+千賀滉大と大野雄大は気がかり、野手は充実… “ガチガチの本命”という重圧を跳ねのけられるか
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/07/28 06:02
巨人との強化試合に勝利した侍ジャパン。果たして金メダル獲得なるか
初戦のプレッシャーはプレミア12でもあった
実は2019年のプレミア12でもそうだった。
日本は11月5日、寄せ集めと見られたベネズエラとの初戦で8回表まで4-2とリードされた。筆者は台湾の桃園国際野球場で観戦していたが、日本ベンチが次第に重苦しい雰囲気になるのが伝わってきた。何とか8回裏に6点を取って逆転勝ちしたものの、「必勝」というプレッシャーで選手は縛られていたように思う。
そういう意味では本当の敵は「自分自身」なのかもしれない。
そして新型コロナ禍、酷暑、無観客という異様な状況でのオリンピックである。何より一番重要なのは「怪我や故障をせず、無事に球団に戻ってくること」なのだろうとも思う。