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ドミニカに“元・超大物大リーガー”2人がいるけど… 要警戒は“巨人コンビと若手超有望株”なワケ〈侍ジャパン対戦国分析〉

posted2021/07/27 20:01

 
ドミニカに“元・超大物大リーガー”2人がいるけど… 要警戒は“巨人コンビと若手超有望株”なワケ〈侍ジャパン対戦国分析〉<Number Web> photograph by JIJI PRESS

巨人のローテーションを任されるメルセデス(中央)とサンチェス(右)には要注意だ

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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侍ジャパンが金メダルを目指す東京五輪。果たして他の5カ国の陣容はどんな面々なのか。各国のプレーヤーを紹介する(全6回/イスラエル編はこちら)

 ドミニカ共和国は東京五輪の予選である2019年WBSCプレミア12で敗退。今年5月31日から6月5日まで行われたアメリカ大陸予選でも敗退して、6月26日、メキシコで行われた世界最終予選でベネズエラ、オランダを下して6チーム中最後に出場が決まった。

 同国は、アメリカ以外ではMLBへの最大の人材輩出国だ。今も150人近い選手がメジャーリーグで活躍する。殿堂入り間違いなしと言われるアルバート・プホルス、若手スターのブラディミール・ゲレーロJr.(カナダとの二重国籍)、フェルナンド・タティスJr.など錚々たるスター選手がいる。

 しかしオリンピック野球競技は、MLBの26人枠(今季は特例で28人)に入った選手は出場しない。つまりドミニカ共和国の主力選手はほぼ全員、出場しないということになる。

 となると、出場するのはマイナーリーガーか、アメリカ以外の国でプレーする選手か、母国ドミニカ共和国の独立リーグでプレーする選手になる。その中にはMLBをFAになった選手も含まれる。

タティスJr.の父親が監督を務める予定だったが

 7月に入って発表されたロースターを見ていこう。現在の所属チームと、今季前半の成績を入れている。

 なお、ウィンターリーグはドミニカ共和国などカリブ諸国で行っている例年11月から1月頃まで行われている冬季リーグだが、今季成績には含めないこととする。

<監督>
 エクトル・ボルグ 36歳

<投手 ※は左腕>
 ルイス・フェリペ・カスティーヨ/26歳  ダイヤモンドバックスAA
 12試1勝1敗1S 15.1回 率2.35
 エンジェル・サンチェス/31歳 巨人
 14試5勝5敗0S 71回 率4.68
 ハイロ・アセンシオ/38歳 ウィンターリーグ
 今季記録なし
 ジュニオール・ガルシア/25歳 ダイヤモンドバックスAAA
 16試0勝2敗1S 16.1回 率2.76※
 ヘルソン・バウティスタ/26歳 メキシカンリーグ
 21試1勝1敗2S 21.2回 率2.08
 ダリオ・アルバレス/32歳 メキシカンリーグ
 15試0勝0敗2S 15.1回 率2.93※
 ジャンボ・ディアス/37歳 メキシカンリーグ
 20試1勝0敗0S 18回 率2.00
 ヤン・マリーネス/32歳 ウィンターリーグ
 今季成績なし
 C.C.メルセデス/27歳 巨人
 6試5勝1敗0S 35回 率2.31※
 ラウル・バルデス/43歳 ウィンターリーグ
 今季記録なし※
 デニー・レイエス/24歳  レッドソックスAA
 13試3勝1敗0S 40.1回 率2.90

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