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堂安律「麻也くんの『代表で何点?』に答えたら『すくねーな』と」 五輪直前、“好調からの異変”もメキシコ戦で「期待以上の結果を」
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2021/07/25 11:03
南アフリカ戦では無得点に終わった堂安律。メキシコ戦で決定的な仕事をできるか
「麻也くんから『すくねーな』と」
「麻也くんから『今何点?』、『代表で何点?』と聞かれて答えたら、『すくねーな』とボソッと言われるので(苦笑)、変な緊張感があるけど、あれは麻也くんのメッセージだと思います。プレミアリーグのすごい選手たちや、サウサンプトンからビッグクラブに行った選手たちを見てきた彼としては、数字を伸ばさないと上にはいけないぞ、っていうことだと思う。僕自身そこはこだわりたいし、逆に『それができるのは自分しかいない』と自分に言い聞かせている。期待以上の結果を残さないといけないし、終わってから麻也くんに『そんなに取ったのか』と言われるくらい取りたいと思います」
南アフリカ戦でチームをドローの危機から救ったのは、久保建英だった。久保は「試合途中から本当に『今日決めるとしたら自分だ』と自分に言い聞かせていた」と語ったが、まさに堂安も大会直前に同じことを話していた。
「自分で自分に、いい意味でプレッシャーを掛けて、『おまえが取らないと勝てないよ』と言い聞かせながら、戦っていきたい」
久保とのライバル関係を煽るつもりはないが、「次は俺の番だ」と燃えていないはずがない。メキシコ戦では日本の10番に、"期待以上の結果"を残してくれることを期待したい。
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