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堂安律「麻也くんの『代表で何点?』に答えたら『すくねーな』と」 五輪直前、“好調からの異変”もメキシコ戦で「期待以上の結果を」
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2021/07/25 11:03
南アフリカ戦では無得点に終わった堂安律。メキシコ戦で決定的な仕事をできるか
チームメイトから離れた堂安は、スタッフと軽くウォーキングをしただけでさっさとロッカールームに引きあげてしまったのだ。
チーム広報の説明によると、どうやらスペイン戦でかかとを痛めたらしい。
南アフリカ戦後には「まったく問題ない」と
堂安が取材に応じたのは、その夜のことだった。「大丈夫です。心配しないでください」と語った金髪の若者は、南アフリカ戦後のミックスゾーンでも「まったく問題ないし、もっともっと自分もコンディションを上げられると思うので、次期待してください」と話していた。
ケガは本当に完治したのか、それとも多少痛みがあっても、覚悟を決めている、ということなのか……。
いずれにしても、グループステージ突破に向けて重要なメキシコとの第2戦にしっかりと照準を合わせている。
南アフリカ戦翌日の7月23日のトレーニングでは、他のスタメン組と同様、ホテルでリカバリーに努めた。交代浴をしながら体も頭も休め、リラックスして過ごしたという。
「前の試合のことは忘れて、一喜一憂せず。試合が終わった瞬間からリカバリーが始まっていたので、次の試合に向けて準備しました。他国の分析も大事ですけど、まずは自分たちにフォーカスするのがこのチームのコンセプト。その中で自分にフォーカスするのが僕の役割なので、それを明日の試合で全うしたいと思います」
上達した「点と点で合うスペースの掴み方」
6月、7月の4試合のテストマッチで堂安があげた5つのゴールのうち、4ゴールがワンタッチで決めたものだった。それはワンタッチで打てる位置に入っていく意識と、そのスペースを見つける感覚が研ぎ澄まされてきた証と言える。
「シュートを打つスペースを空けておくことを大事にしていて。最初に入ってしまうと、ボールが足下に詰まったりする。スペイン戦では、パスが出たところに立っていたら、おそらくあれだけ強いシュートは打てなかったし、相手にシュートブロックされる可能性が高かった。でも、あそこにスペースを空けておいて、走り込むイメージ。2秒、3秒先に自分がどこにいるのか、ボールと自分が点と点で合うスペースの掴み方は、うまくなっているのかなと思います」