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ドミニカに“元・超大物大リーガー”2人がいるけど… 要警戒は“巨人コンビと若手超有望株”なワケ〈侍ジャパン対戦国分析〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/07/27 20:01
巨人のローテーションを任されるメルセデス(中央)とサンチェス(右)には要注意だ
ドミニカ共和国はMLB傘下のマイナーに有望株がたくさんいるが、昨年はマイナーリーグが全休となったために今季、生き残りをかけている若手が多い。そのために少ししか招集できなかったようだ。
元巨人フランシスコ、通算344発バティスタも
フアン・フランシスコはMLB通算253安打、2015年4月に巨人に入団したが5月初旬に二軍に降格、オフに自由契約になっている。ヌニェスとゴリスはAAA止まり。
そして超大物、ホセ・バティスタの名前がある。当初はユーティリティプレイヤーだったがブルージェイズ時代の2010年に突如覚醒して54本塁打で本塁打王、翌年も43本塁打でタイトルを取り、リーグ屈指の強打者となる。
通算1496安打344本塁打、オールスター出場6回。出塁率もいいが、2018年にFAとなってからは試合に出ていない。40歳でもあり、通用するのかどうか?
首位打者を返上したカブレラの名前が
<外野手>
フリオ・ロドリゲス/20歳 マリナーズA+
14試50打14安3本9点2盗 率.280 OPS.910
ヨハン・ミーゼス/25歳 レッドソックスAAA
23試83打23安4本13点0盗 率.277 OPS.873
エミリオ・ボニファシオ/36歳 ウィンターリーグ
今季成績なし◎
イエフリ・ペレス/30歳 ウィンターリーグ
今季成績なし◎
メルキー・カブレラ/36歳 ウィンターリーグ
今季成績なし◎
外野手にはヤンキースで、松井秀喜がプレーしていたころにロビンソン・カノとともに若手強打者として売り出したメルキー・カブレラの名前がある。
通算1962安打、ジャイアンツ時代に打率1位となったが、テストステロンで陽性となったために首位打者のタイトルは得られなかった。以後も疑いをかけられながらのキャリアとなった。2019年までMLBでプレー。36歳とまだ若い。昨年から今年のウィンターリーグでも3割を打っているが、通用するだろうか?