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Jをめぐる冒険BACK NUMBER
堂安律「点を取るべきやつらが、取ること。それに尽きる」頼れる金メダル宣言…初戦で“4年前の再現ゴール”を
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byGetty Images
posted2021/07/17 06:01
2017年U-20W杯の初戦、南アフリカ戦で決勝ゴールを挙げた堂安律。東京五輪でも勝利に導くゴールを誓う
大会の命運を握るゲームとして堂安が挙げたのは、南アフリカとの初戦である。
日本が6月5日に親善試合で戦ったガーナ代表を、アフリカ予選の3位決定戦で下して出場権を勝ち取った。ポルトガルリーグでプレーするルーサー・シンとライル・フォスターのスピードを武器とした、堅守速攻型のチームである。
「短期決戦なので、初戦で勝利を掴めれば、間違いなく勢いに乗れる。だから、南アフリカ戦がポイントでしょうね。南アフリカに関しては、いいイメージがあるんで」
堂安がオランダのフローニンゲンからのオファーを掴み取った17年U-20ワールドカップの初戦で対戦したのが南アフリカだった。この試合を堂安の決勝ゴールによって2-1で制した日本は、勢いそのまま決勝トーナメント進出を果たした。
「あのときはラウンド16で負けてしまいましたけど、今回はもっといい波に乗れるように」
チームが掲げる目標は、金メダル。それを成し遂げるために必要なことは何か――。
堂安は、きっぱりと言う。
「点を取るべきやつらが、取ること。それに尽きると思います」
むろん、「やつら」の中には、自分自身も含まれている。
「もちろんです。後ろには頼もしい3人がいるので、前の選手たちがやるべきことをする。それが一番だと思います。自分で自分に、いい意味でプレッシャーを掛けて、『おまえが取らないと勝てないよ』と言い聞かせながら、戦っていきたいと思います」
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