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「料理作りともうひとつ楽しみは…」鎌田大地が明かす、フランクフルトで“タフに結果を出せた”ワケ《年間5ゴール、12アシスト》
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byYuki Suenaga
posted2021/07/13 17:02
一連の代表での活動をこなし、ドイツに戻る前にインタビューに応じた鎌田
長男が生まれた2018~19年シーズン、ベルギーのシント・トロイデンで2ケタゴールを挙げ、翌年にはフランクフルトに復帰して自分のポジションを確立した。そして20~21年シーズンにおいて、チームの中心を担う一人となった。
確実なステップアップにも、「自分は何も変わっていない」と言い切る。
テクニックを主とするスタイルをチェンジさせてきたわけではない。あくまで自分のスタイルをベースに肉づけしてきただけ。結果を出すことによって自分を見る周りの目が変わってきただけ。そういう見方である。
大切なのは、自分に対する自分の評価
「高校時代でもアンダーの代表に呼ばれなかったり、陽の目を見なかったり。アイツは戦えないとか、走れないとか言われてきて、マイナスに見られることも少なくなかったですからね」
人の評価は人の評価。大切なのは、自分に対する自分の評価。しっかりやっているつもりなら、信じた己の道を進んでいけばいい。自分を見失うことなく、ここまで一段一段、積み上げてきた。
日本代表でも中心へ──。
定期的に招集されてきたとはいえ、まだまだ絶対的なレギュラーという位置ではなかった。2021年3月、鎌田大地はライバル韓国代表との親善試合、カタールワールドカップアジア2次予選のモンゴル代表戦のメンバーに招集されることになる。
(後編に続く)
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